野菜や食品を使用したスキンケアの危険性

食材を使ったスキンケアと言えば、きゅうりやレモン、ヨーグルトを使ったパックやお米のとぎ汁を使ったスキンケアが有名ですよね。
余った食材や捨ててしまうお米のとぎ汁などを有効活用して、手軽でリーズナブルにスキンケアができるので、試してみたことがある人も多いのではないでしょうか。

野菜や食品は食べて体の中に入れるものだから、スキンケアとしても安全・安心して使えると思われがちです。しかし、肌トラブルやアレルギーなどを引き起こす危険性もあります。

では、どのような危険性があり、どう気をつければ良いのでしょうか。

野菜や食品をスキンケア目的で使用する危険性

含まれている成分が、肌にとって悪影響を与える

食べ物だから安全・安心してスキンケアに使えると安易に考えてしまうのは危険です。野菜や食品に含まれている成分により、肌につけると様々な肌トラブルを起こすケースがあります。

例えば、昔から広く知られている「キュウリのパック」は、最近では逆効果であるとの認知が広まってきています。
キュウリにはビタミンCやビタミンEなど、抗酸化作用の成分が含まれています。そのため、アンチエイジングが期待でき、薄く輪切りにして顔に乗せてパックする方法が主流でした。
しかし、キュウリには「ソラレン」という紫外線を吸収する成分が含まれています。この成分は光毒性と呼ばれており、紫外線を浴びるとアレルギー反応を起こすと言われています。紫外線を吸収することで、シワやシミなどの肌トラブルを引き起こします。

ソラレンは、レモンやオレンジなどの柑橘系などにも含まれています。
キュウリやレモンなどでパックをしたい場合、しばらく紫外線を浴びない環境で行うようにしましょう。

肌アレルギーを引き起こす危険性

肌に付けることで、赤みや痒みなどアレルギー反応を引き起こす食品もあります。

ヨーグルトや小麦粉やはちみつなど、食べるとアレルギーを起こす可能性がある食品は、肌に付けてもアレルギーを引き起こす危険性があります。

これらをスキンケアとして使用したい場合、腕の内側などに付けてパッチテストを行ってまずは様子をみましょう。
また、アレルギーは花粉症などでもわかるように発症するタイミングは人それぞれで、以前は症状がなかったのにある日突然アレルギー反応が出る場合があります。何度も肌に使っていたから安心と過信せず、時々再度パッチテストを行って様子をみることをおすすめします。
万が一、赤みや痒みなどが出た場合は、酷くなる前にすぐ皮膚科へ診てもらいましょう。

古くなった食材の利用

古くなって痛んだ食材や賞味期限切れの食品は、食べて体内に入れると腹痛・下痢などの原因になる恐れがあり、廃棄してしまいますよね。肌にも同じことが言えます。

捨てるのが勿体無いからと、美容パックや化粧水のように使用するのはNGです。古くなった食材はカビや雑菌が増殖している恐れがあり、アレルギー反応や痒みが出る場合があります。体内は勿論のこと、体外であっても美容に利用することは控えましょう。

やり方を一歩間違えれば、肌に負担をかけてしまう

どのご家庭にもある小麦粉のパックは、誰にでも作れる手軽さがあります。しかし、やり方を一歩間違えると肌に負担をかけ、肌トラブルを悪化させてしまう可能性が高い欠点もあります。

まず小麦粉にはアレルギー発症の危険性があります。パックを行う前にパッチテストを行うようにしましょう。パッチテストが大丈夫でも、顔に乗せた後少しでも赤みや痒みが出たら、直ちにパックを中止してしっかり洗い流してください。
皮膚の薄い目の周りは特に影響が出やすいため、初めてパックを行う時は避けると良いでしょう。

小麦粉パックを手作りする際、合わせる水が水道水の場合は、パックして余った分はとって置かずに必ず捨てましょう。水道水は時間が経つと塩素が蒸発し、雑菌が増殖したり腐敗します。一度に使い切るようにしてください。

パックを顔に乗せた後、顔の上でパックが乾いて固まってくる前に洗い流しましょう。小麦粉が固まってくるくらいパックをやり過ぎると、肌にとって必要な皮脂や水分が小麦粉に吸い取られて乾燥を招きます。また、毛穴に小麦粉が詰まってしまう可能性もあります。
長時間置かずに、パックが少しでも乾いてきたと感じたら速やかに洗い流しましょう。

パックを行う頻度も、高ければ高いほど肌トラブルに繋がります。皮脂分泌が過剰になったり肌の乾燥、アレルギー発症リスクが高まる可能性があります。肌の様子を見ながら、一週間に一度程度に留めておきましょう。

野菜や食品などは肌に使用しても安全とは限らない

化粧品やシャンプーなど市販されている商品に野菜や果物、食品が含まれていることがありますが、それらは肌に悪影響を与える成分を除去し、エキスなどに加工された状態で配合されます。そのため、無加工の食材そのものを美容に利用する場合は注意が必要です。

体内に取り入れる分には問題ない食べ物でも、肌に直接乗せると予期せぬトラブルを引き起こす成分が含まれている可能性があります。栄養価の高い食品だからといっても、肌にも安心というわけではないことを留意しておきましょう。

また、新鮮な食材や開封したばかりの食品でない場合、目に見えない腐敗や雑菌が繁殖している可能性があり、美容目的で使用するとかえって肌にダメージを与えてしまいます。

自己流、自作の美容品の低コスト・手軽さだけに着目せず、食品だからと安心せず危険性も考慮して取り扱いには十分注意しましょう。