肌のお悩みに適した保湿剤選び

保湿の薬や化粧品は、薬事法や基材(テクスチャー)によって様々なタイプの商品があります。
しかし、どの保湿商品も同じ効果が得られるというわけではありません。

多種多様な商品の中から保湿の目的や肌のお悩み、肌質に適したものを選んだり使い分けることが、一番効果的で悩み解決の近道になります。

肌質やお悩み別に、適した保湿剤の基材タイプを以下にまとめます。
保湿剤の基材タイプの詳細については、下記のページをご参照ください。

自分の乾燥対策に合う保湿剤のタイプは?

肌に水分を補給して保湿させたい

次のお悩みや肌質の場合、肌に水分を補うために浸透性の高い基材で保湿を行うことが重要です。


  • ニキビ(思春期ニキビ、大人ニキビ)
  • 毛穴の開きが気になる
  • インナードライ肌(肌表面は脂っぽいのに、ハリがない)
  • 小じわ・ちりめんジワ
  • シミ・くすみ
  • 傷跡や擦ったりしてできた、肌の色素沈着
  • たるみ・ほうれい線が気になる
  • ひたいや頰のザラザラ
  • 顎のゴワゴワ
  • 普通肌・脂性(オイリー)肌でも乾燥が気になった時

肌の水分が不足するとターンオーバーが不安定になり、上記のような肌トラブルを引き起こします。
水分の補給に特化している保湿剤は、以下になります。

  1. ローションタイプ
  2. ミルクタイプ

肌の水分量を増やすことで肌のターンオーバーが正常に働き、ニキビ、毛穴、ザラつきやゴワつきが改善されます。皮脂分泌の調整も正常に行われるようになると、余分な皮脂がなくなり、顔のベタつきやテカリも解消されます。

浸透性の低いオイルやクリームタイプではなく、なるべく油分の少ないローションやミルクタイプで保湿するようにしましょう。
ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどを配合した商品がおすすめです。

肌の水分を保護して乾燥化を防ぎたい

肌本来が持っているバリア機能(皮脂膜)が正常に働いていないと、次のような肌トラブルが起こります。


  • ガサつきによる肌荒れ
  • 冬場やエアコンなどの空気による乾燥
  • かぶれ
  • 汗疹
  • 洗顔後、肌のツッパリ感が強い

肌が十分に潤っている状態だと、肌の表面にはバリア機能が正常に働きます。このバリア機能は、肌の水分の蒸発を防ぎ、外部からの刺激物から肌を守ります。

しかし、肌の潤いが不十分だとバリア機能も働かないため、上記のような肌トラブルを引き起こします。特に乳幼児の肌はまだバリア機能が大人ほど働いていない場合があり、肌表面が乾燥しやすく、かぶれたり、湿疹、汗疹になったりします。

肌のバリア機能を補って乾燥を防ぐには、以下の保湿剤が適しています。

  1. オイルタイプ
  2. クリームタイプ

油分を含んだ基材タイプは、肌の表面に膜を張ってバリア機能と同じような役目を果たします。肌をやわらかくする効果もあるため、ボディマッサージなどにも適しています。
また、様々な成分を配合しているその他の基材タイプと比べると、オイルは天然素材をシンプルに使用しているため、化粧品にかぶれやすい人にもおすすめです。
ただし、油分が多いと肌への浸透性が低くなるため、ローションなどと併用して使うとより保湿効果が上がります。
乾燥が気になる乳幼児には、ベビーローションで肌を潤した後にベビーオイルまたはクリームで保護するとよいでしょう。

肌の保湿性を高めて持続させたい

肌の水分がなくなってバリア機能(皮脂膜)も働かなくなると、慢性的に肌が乾燥状態になります。


  • 乾燥肌
  • シワ
  • 手足のカサカサ
  • 肘・膝・かかとなどのガサガサ
  • 肌に粉がふく

慢性的な乾燥状態が続くと角質が硬化し、皮膚が色素沈着を起こして変色してしまう場合もあります。肌の保水と保護の両方を備えたタイプの商品でケアする必要があります。

ローションを塗布した上にオイルを馴染ませるのも効果的ですが、もっとシンプルに保湿性を高めて持続させるのに適しているのは、以下の保湿剤になります。

  1. 軟膏タイプ
  2. クリームタイプ

ローションやオイルよりも保湿成分の浸透性や乾燥を保護する機能が若干劣りますが、保湿成分と油分を含んでいるので、両方の特性を一度に塗布することができます。

保湿剤の役割を知って適切な保湿ケアを

保湿剤の効果ごとに比較したものを、以下にまとめます。

● 浸透性、保水力を重視して、肌の水分量を増やしたい

ローションタイプ > ミルクタイプ > クリームタイプ

● 肌の水分の蒸発を防ぎ、外敵から肌を守る

オイルタイプ > クリームタイプ

● 慢性的な肌の乾燥を改善したい

軟膏タイプ > クリームタイプ >ミルクタイプ

配合成分や油分量などが各商品によって異なるため、上記にあてはまらない場合もあります。目安としてご参考ください。

保湿剤を使用する上での注意点

お悩み別に、保湿剤のタイプによって得られる効果をご紹介しましたが、保湿の効果をより高めるためは、使用する上で気を付けることがあります。

各保湿剤の浸透性や機能性を考慮すると、以下の順番で塗布するとより効果的になります。

  1. ローションタイプ
  2. ミルクタイプ
  3. クリームタイプ
  4. オイルタイプ

浸透性が高いタイプを先に塗布して、その上から水分の蒸発を防ぐ膜の役目を果たすタイプを塗布すると、より効果的です。

また、ニキビや脂性肌など皮脂の分泌量でお悩みの場合、油分の多いクリームやオイルタイプの使用は避けましょう。
皮脂量が多い状態でさらに油分を塗布すると、皮脂分泌のバランスがより崩れて悪化する可能性があります。