肌を健やかに保つことは、心身の健康にもつながります。
理想的な肌状態とは、皮脂や水分のバランスが整い、外的刺激に強い“赤ちゃん肌”のような状態です。
しかし、大人の肌は日々のメイクや紫外線対策などの影響を受けやすく、赤ちゃんのような肌を保つのは決して簡単ではありません。
清潔さを意識して洗顔をしすぎると、かえって肌のバリア機能を損なってしまいます。
一方で洗顔が不十分だと、古い角質が残ってしまい、化粧品との相性が悪くなって“モロモロ”が出る原因にも。
では、肌の清潔さと健康を両立させるには、どんなスキンケアが必要なのでしょうか?
鍵となるのは、皮脂と水分のバランスをしっかり整えること。今回は、肌本来のうるおいを守りながら、清潔感も保てるお手入れ方法をご紹介します。
美しい肌の条件「キメ」とは

一般的に、健康で美しい肌は「キメが整っている」と表現されます。
この「キメ」とは、皮膚表面にある細かな溝(皮溝)と、その間にある盛り上がり(皮丘)の状態を指します。
キメの状態は、年齢や性別によっても変化しやすく、肌の印象を大きく左右します。
また、肌の角層に十分な水分があるとキメがふっくらと整い、自然なツヤと透明感が生まれます。
つまり、潤いのある肌こそが、美しいキメを育む鍵なのです。
「モロモロ」が出る原因とは?クレンジングと成分選びの重要性
近年では、男性でも美肌を意識する方が増え、日焼け止めやUVケア用の化粧品を取り入れるケースが一般的になってきました。
しかし、クレンジングが不十分なままスキンケアを続けていると、ピーリングをしていないのに“消しゴムのカス”のような「モロモロ」が肌表面に出てくることがあります。
このモロモロは、主に化粧品に含まれる成分と皮脂が混ざることによって起こります。
特に、シリコン系の成分が含まれている化粧品を使用した際に現れやすいとされています。
モロモロが気になる場合は、スキンケアの前にしっかりとクレンジングを行うこと、そして使用する化粧品の成分を確認して、肌との相性を見極めながら選ぶことが大切です。
保湿不足でキメが乱れる?健やかな肌を守る基本ケア
肌を健やかに保つ秘訣は、ずばり「保湿」です。
保湿が不足すると肌のキメが乱れ、見た目も手触りもごわついてしまいます。
さらに、ごわついた肌は表面に炎症などのトラブルを起こしやすく、一度悪化すると清潔を維持するのも難しくなってしまいます。
肌の清潔と洗いすぎのバランスを保つポイント
肌を清潔に保つためには、酸化した皮脂やメイク汚れをきちんと洗顔で落とすことが基本です。
しかし、洗顔やクレンジングをやりすぎてしまうと、本来肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、うるおいを守るセラミドや天然保湿因子も失われてしまうことがあります。その結果、肌のバリア機能が低下し、乾燥や刺激に弱くなってしまうのです。
肌を健やかに保つには、「清潔にすること」と「洗いすぎ」のちょうどよいバランスを見極めることが大切です。
肌質別の正しい洗顔回数|乾燥肌・脂性肌のポイント
肌を清潔に保つためには、洗顔とクレンジングが欠かせません。ただし、回数や頻度は肌質やその日の状態によって調整することが大切です。
乾燥肌の方へ
乾燥肌の場合は、洗顔のしすぎが症状を悪化させることがあります。
基本は1日1〜2回の洗顔がおすすめです。
夏の暑い日や激しい運動で汗をかいたときは、洗顔回数を増やしても問題ありません。
ただし、洗顔料によっては必要な潤いが奪われることもあるため、お肌の調子に合わせてぬるま湯でのすすぎだけにする方法も効果的です。
脂性肌の方へ
脂性肌の場合は、1日2〜3回の洗顔が目安となります。
テカリやニキビが気になると、つい洗顔回数を増やしがちですが、過剰な洗顔は必要な油分まで洗い流し、逆に皮脂の過剰分泌を引き起こす原因になります。
脂性肌の方は洗顔回数を減らすことで、肌のバランスを整えることができるため、一度思い切って回数を見直してみましょう。
正しい洗顔方法|ゴワつきを防ぐ6つのステップ
肌を清潔に保つには、正しい洗顔が欠かせません。
「ちゃんと洗っているのに肌がゴワゴワする…」と感じる方は、洗顔方法を見直してみましょう。
正しい洗顔とは、必要なうるおいを守りながら汚れだけをしっかり落とすこと。
ポイントは、たっぷりの泡と丁寧なすすぎです。以下の手順を参考にしてください。
- 水またはぬるま湯(約35℃)で顔をすすぎ、軽く汚れを落とします。
- 洗顔料をよく泡立て、たっぷりの泡を顔全体にのせましょう。
(泡立てネットを使うと簡単にふわふわの泡が作れます!) - 顔をこすらず、泡で包み込むイメージで1分ほど置きます。
- 水またはぬるま湯で丁寧にすすぎます。特に生え際やあごはすすぎ残しやすいので注意しましょう。
- すすぎ終わったら冷水で軽く顔をすすぎ、毛穴を引き締めるのがおすすめです。
- 最後は清潔なタオルで、ゴシゴシせずに押さえるように水分を拭き取ります。
洗顔後は、肌の水分が蒸発しないうちに化粧水などでしっかり保湿することも忘れずに。
肌に合う洗顔料の選び方|pHバランスと弱酸性・弱アルカリ性の違い
健康な肌を保つために重要なのは、自分の肌に合った洗顔料やクレンジング剤を選ぶことです。
成分の相性は人それぞれ異なりますが、選ぶ際の参考にしてみてください。
洗顔料の選び方のポイント
洗顔料やクレンジング剤を選ぶときに、pH(ペーハー値)を気にしたことはありますか?
市場には「弱酸性」をうたう商品が多くありますが、それには理由があります。
健康な肌はpH4.5〜6.5の弱酸性で、この状態が雑菌の繁殖を防ぐ役割を果たしています。
そのため、肌に優しい洗顔料として弱酸性の商品が好まれる傾向にあります。
ただし、弱アルカリ性の洗顔料を使っても、肌は約10分で自然に弱酸性に戻るため、必ずしも弱酸性の洗顔料でなければならないわけではありません。
また、弱酸性の洗顔料は汚れが落ちにくいというデメリットもあります。
そのため、特に肌が敏感な方でなければ、弱アルカリ性の洗顔料を選んでも問題ありません。
酸性かアルカリ性かにこだわるよりも、肌に合わない成分が含まれていないかを重視することが大切です。
実際に使ってみて、肌に異常がないかどうかを確認しながら、使用感で選ぶことをおすすめします。
クレンジング剤を選ぶポイント
「ニキビ肌の方はオイルタイプのクレンジング剤を避けるべき」とよく言われますが、その理由を正しく理解している方は意外と少ないかもしれません。
オイルタイプのクレンジング剤は、洗い流す際に乳化しにくいため、すすぎが不十分だとオイル成分が毛穴に残りやすくなります。
これがニキビの悪化につながることがあるのです。
クレンジング剤にはオイルタイプのほか、クリームタイプやミルクタイプ、拭き取りタイプなどさまざまな種類がありますが、どのタイプを使う場合でも以下のポイントが大切です。
- 十分な量を使うこと
- こすらずに化粧成分をやさしく落とすこと
ただし、クレンジング後にダブル洗顔を行う場合、洗顔によって肌にダメージを与えてしまうこともあるため注意が必要です。
洗顔とクレンジングは、どちらもお肌へのダメージを最小限に抑える方法で実践しましょう!
ゴワゴワお肌を解消する最強パックを知りたい!

古い角質のターンオーバーが滞ると、モロモロが出るだけでなく、肌がごわついてしまいます。
しかし、クレンジングや洗顔だけに頼りすぎると、肌のバリア機能を損なう恐れがあります。
そこでおすすめしたいのが「パック」です。
パックとは「包み込む」という意味があり、肌をしっかり包んで潤いを閉じ込めるだけでなく、肌の清浄作用も期待できる優れたケア方法です。
常に水分補充が理想
ゴワゴワした肌をやわらかく整えるために、何よりも大切なのは保湿です。
パックには次のような効果があります。
- 皮脂や汚れを吸着して肌を清潔にする
- 角質層に水分をしっかりと閉じ込め、肌を柔らかくする
- 血行を促進して肌の健康をサポートする
なかでも保湿効果が特に期待できるのは、洗い流すタイプのパックです。
このタイプはマッサージ効果もあり、血行促進にも役立ちます。
お肌のゴワゴワが気になるときは、洗い流すタイプのパックをスキンケアに取り入れてみてください!
寝ているときがいちばん無防備
肌がもっとも乾燥にさらされやすいのは、実は睡眠中です。
夏は冷房、冬は暖房の影響で室内の空気が乾燥しがちですが、寝ている間は自分で対策を取ることができません。
だからこそ、寝る前のスキンケアがとても大切です。
洗顔やパックで肌を清潔に整えた後は、化粧水でしっかり保湿し、乳液などの油分でしっかりとフタをしましょう。
今日ご紹介したケアを実践しても、睡眠中の乾燥対策を怠ると効果が薄れてしまいます。
正しい方法でお肌を清潔にした後は、正しいスキンケアで保湿することを忘れないでください!
プラスロンゴールド(洗顔石けん) – プラスロン化粧品 |
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余分な皮脂汚れをしっかり落とし、肌を潤す石けん
皮脂や汚れをしっかり落としながら、プラセンタとヒアルロン酸の保湿成分で乾燥を防ぎ、肌をやさしく整えます。 |