肌の活性化について、その方法と理由を解説します

肌の活性化について

美肌には肌本来の活性化が重要

ニキビ肌だけでなく、美肌には洗顔はとても重要ですが、
洗顔と同じくらい重要なのは、肌機能の活性化と保湿です。
【洗顔】、【肌機能の活性化】、【保湿】この3つがスキンケアを支える基本の3本柱です。

まずは肌機能の活性化についてお話します。

今までのスキンケアは与えることばかりを考えたものでした。
例えばシワが目立てばコラーゲン配合の化粧品を、シミにはビタミンCをなどなど、悩みに対してピンポイントに作用するようなイメージが作られているようです。

お肌に栄養を与えるのは素晴らしいことです。しかし、ちょっとここで考えてください。例えばおなかを壊しているときに、どんなに栄養のあるものを口にしても体に吸収されず、下痢(げり)や嘔吐(おうと)により排泄(はいせつ)されてしまいます。肌にも同じことが起こります。

シワやシミ、肌荒れなど、肌がトラブルを起こしているときに、どんなに栄養を与えても肌は受け付けることができません。

水分が足りないなら水分を、油分が足りないなら油分を与えるというやり方は、その場しのぎの応急処置でしかありません。栄養をきちんと吸収できる肌、さらに言うと外から栄養を与えなくても自ら必要なものを生み出せる健康な肌、これが理想の肌の状態なのです。

みなさんが悩んでいるニキビも同じです。

あなたのお肌が過剰なお手入れや、逆にお手入れ不足で下痢や便秘のような状態に陥っていないか、よく観察してください。老廃物を肌の外へ排出するという肌機能が衰えているからこそ、ニキビはできます。この働きを正常化させれば、ニキビは退治できるのです。

肌細胞が正常に働き、必要なものはきちんと吸収し、不要なものは外へ出す。それができていれば、ニキビのもとはできません。同じオイリー肌でもニキビができない人がいるのはこの違いです。そういう人は肌の機能がきちんと働いているのです。

ニキビは肌機能が弱まっているからこそ、できるのです。

では、この細胞の活性機能を高めるためには、どうしたらよいのでしょうか。

お肌の活性を促(うなが)すプラセンタエキス

毎日の洗顔、規則正しい生活習慣も重要ですが、それだけでは残念ながら肌を元気にするには追いつきません。そこで着目したのが、肌機能を活性化する成分を持つプラセンタエキスです。

プラセンタエキスは、最近ではアンチエイジングを謳(うた)った化粧品のほとんどに配合されているといっても過言ではないほどの人気成分です。

プラセンタとは、母体とまだおなかにいる赤ちゃんをつなぐ胎盤(たいばん)のこと。

母体に赤ちゃんが生まれたばかりのころは、臓器がまだ不十分で完全な働きをするまでに時間がかかります。その間に赤ちゃんにとって必要な栄養素は、母体から胎盤を通して赤ちゃんに与えられるのです。排泄も胎盤の役目となります。

いわば胎盤は内臓の代わりを一手に引き受けてくれるといえるでしょう。

胎盤は赤ちゃん一人を丸ごと作るわけですから、各種ビタミンやミネラル、酵素、アミノ酸、シアル酸など、体の成長に必要な生命の源がすべて詰まっています。

宇宙旅行が可能になった現在でも、この胎盤はバイオの力では作り出せません。

この貴重な胎盤から抽出(ちゅうしゅつ)したエキスを、プラセンタエキスと呼びます。胎盤の持つ生理活性を損(そこな)うことなく、有効成分だけを凝縮(ぎょうしゅく)したもので、ホルモンは一切含まれていません。

このプラセンタエキスの効用を、人類は昔から暮らしに役立てていました。

4000年の歴史を持つ中国では「紫河車(しかしゃ)」と呼ばれ、秦(しん)の始皇帝(しこうてい)(紀元前259年~紀元前210年)が不老不死の妙薬(みょうやく)のひとつとして用いていたとされ、古代ギリシャでは「西洋医学の父」とされるヒポクラテスが病気の治療に利用していたと伝えられています。また、日本では江戸時代に作られた加賀の三大秘薬のひとつ、混元丹(こんげんたん)に「紫河車」が含まれていたとされています。

西洋医学が発達する以前は民間薬として利用されてきたプラセンタエキスですが、近年、医学の分野で研究が進められ、胎盤の効用が次々と明らかになり、実際に治療目的で利用されています。その効用は、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)、更年期障害(こうねんきしょうがい)、乳汁分泌不全(にゅうじゅうぶんぴつふぜん)、慢性肝疾患(まんせいかんしっかん)などの患者に対し、医療用注射、埋没療法(まいぼつりょうほう)、一般薬品などに利用されています。

また生命を創り出す力を持つプラセンタエキスには、すばらしい美肌効果があることが認められています。

プラセンタエキスの美肌効果

現在、わかっているプラセンタエキスの美肌効果には、以下が挙げられます。

老化防止

・皮膚の血行を促進し、細胞間の水分や栄養分を内側から補(おぎな)う。
・老廃物の除去をスムーズにし、真皮組織の機能を高める。
・細胞の呼吸を活発にし、新陳代謝を円滑にし、新しい皮膚を作る。

お肌をスベスベに保つ

・古い角質をやわらかくし、スムーズにはがれるのを助ける。
・天然アミノ酸が豊富で、角質の水分を保持する。

紫外線の害からお肌を守りシミを防ぐ

・メラニン色素を皮膚の上部に押し上げ、傷んだ角質や表皮とともに除去する。
・活性酸素除去作用により、シミの元になるメラニン生成を抑える。
・角質の水分を保護し、日焼けなどによる保水性の低下を予防する。
・熱、紫外線による炎症を予防し、炎症が起きてしまった場合はこれを鎮(しず)める。

ニキビ痕やキズ痕をなめらかにする

・ニキビ痕、キズによる欠損組織に対して、肉芽(にくが)の形成を促進させ、欠損部分の再生を助ける。

アレルギーを抑える

・化粧品や紫外線などによって起こるアレルギーを予防する。
・抗炎症作用により、傷んだ皮膚を健康な状態に戻す。

いかがでしょうか。プラセンタエキスの効果というものは、肌が本来持っている機能を高めるものなのです。肌の機能を高めることによって新しい皮膚を作り、その結果、シミ、小ジワ、くすみ、ニキビ痕などを改善します。

現在皮膚疾患においては、ケロイド、皮膚潰瘍、湿疹、床ずれ、過敏性皮膚炎、角皮症(かくひしょう)、アレルギー症状に、美容においてはニキビ、シミ、ソバカス、赤ら顔、老人性のシミ、老化防止、肌のくすみ、肌荒れ、手足の荒れ、育毛・養毛にもちいられています。

「プラセンタエキス配合」に注意

最近のアンチエイジングを謳う化粧品のほとんどに、「プラセンタエキス配合」のキャッチフレーズがついている、と断言してもいいほどプラセンタエキスは人気です。しかし、ご説明させていただいた通り、プラセンタエキスは胎盤から抽出したものですから、大量に採取できるものではありません。

たまに植物性プラセンタエキスという言葉を耳にします。プラセンタは動物の胎盤のことですから、原理的にいえば植物の胚芽(はいが)と似ていますが、まったく別のものです。植物由来と謳っているものは、擬似(ぎじ)プラセンタエキスと考えた方がいいでしょう。

現在、プラセンタエキスは、医療用にはヒト胎盤から、美容用にはブタ胎盤から抽出されています。中でも特別に飼育されたブタの新鮮な胎盤からは、医療用としても通用するほどの品質の高いものが取れると言われています。また、プラセンタ配合とはいってもごく濃度の薄いものでは、あまり効果が期待できないでしょう。

プラセンタエキスは稀少(きしょう)なものです。特に純度の高いものは、大量生産ができません。

プラセンタエキス配合の化粧品を選ぶ際は、質と純度、濃度に注意してください。

選ぶ際には価格も重要です。高価なものが質がいい、というわけではありませんが、高品質、高濃度のプラセンタエキス配合の化粧品は安価では作ることができません。

「プラセンタの原液が100円で売っていた」などという情報が入るときがありますが、極端に安価なものは雑に抽出されていることも多く、不純物をたくさん含んでいる可能性が高いため、必ずしも期待する効用は得られません。そのことを忘れないでください。

保湿力大、しかも離さないヒアルロン酸

スキンケアの3本柱、洗顔、肌機能の活性化、保湿。最後は保湿のお話です。

一般に化粧品に配合されている保湿成分にはさまざまな種類があります。例えば、ワセリンといった油脂も保湿剤の一種です。最近では「コラーゲン配合」「尿素配合(にょうそはいごう)」といったフレーズもよく目にします。

十数年前までは、保湿といえば油分の含まれた乳液やクリームを指しました。でも、本来お肌に必要な油分は体が補うものです。お肌に余分な油分はいりません。

ニキビ肌の人はもともとはオイリー肌。自らの皮脂でお肌を乾燥から守ることのできるすばらしいお肌なのですが、老廃物が少々外に排出しづらくなっているだけ。そんなお肌に保湿を目的に油分を塗ってしまってはベタベタになって大変なことになります。

現在は技術が進み、油分を使わなくても保湿が可能となりました。ニキビ肌の人も、余計な油分を塗ってニキビを悪化させることなく十分に保湿ができます。

そして、多くの保湿剤の中でも、最も私がおすすめしたいのはヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸はもともと皮膚内部の真皮に存在する成分で、お肌の保湿の役目を担っています。ところが、加齢とともにこの天然の保湿剤はどんどん失われてしまうのです。

年齢とともにヒアルロン酸は減少し、真皮、表皮の水分量が低下し、バリが失われ、シワ、タルミとなります。そう、ヒアルロン酸が減少すると、お肌の老化が進むのです。

このヒアルロン酸は、1グラムで6リットルもの水分を保持する力を持つほどの保湿力を持っています。それだけではなく、一度蓄えた水分を離しにくいという利点もあります。

このパワーを外から与えてあげることで、肌はしっかりと保湿され、元気を取り戻すことができるのです。

ヒアルロン酸の美肌効果

ヒアルロン酸には天然のものとバイオ技術で合成したものがありますが、現在市販されている化粧品に配合されているヒアルロン酸のほとんどが、バイオヒアルロン酸です。

天然のヒアルロン酸は、臍帯(さいたい)や鶏冠(けいかん)に含まれています。臍帯とはいわゆるへその緒(お)のことです。母体とおなかの赤ちゃんをつなぐ帯、文字通り赤ちゃんの生命線です。

赤ちゃんに必要な栄養分や水分を補給し、老廃物を運び去る役目を担っています。ヒアルロン酸はこのへその緒にたっぷり含まれています。

日本では昔から「へその緒」を保存する習慣があります。あれはただ赤ちゃん誕生の記念にとっておいたのではありません。薬のない昔は伝染病や瀕死(ひんし)の病に侵されているなど、いざという時に煎(せん)じて服用するための大事な大事な民間薬だったのです。

現在、明らかにされているヒアルロン酸の効果をご紹介します。

肌の保湿力を高める

・紫外線によるダメージや加齢によって低下した、お肌の保水力を取り戻す。
・コラーゲンやエラスチンと結合して、お肌のハリや柔軟性を保つ。

さまざまな刺激からお肌を守る

・皮膚の水分を増加させることで、紫外線、タバコの煙、お肌に害となる空中の窒素酸化物(ちっそさんかぶつ)などからお肌を守る。

細胞を活性化させる

・お肌の免疫力(めんえきりょく)の低下を予防し、新陳代謝を盛んにし、細胞を活性化する。

同じく臍帯に含まれる血液、臍帯血。テレビCMなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。この臍帯血は、現在、白血病などの治療に非常に有効とされています。これは、免疫力を高める効果が認められている証拠です。プラセンタを含んでいる胎盤、ヒアルロン酸を含んでいる臍帯、どちらも生命を育む力から生まれるもの。生命とは神秘的ですね。

天然ヒアルロン酸にこだわる

バイオのものは天然のものと比べて有効成分の量が少なく、保水力が劣ります。では、高濃度のものを使えばいい、という考えもありますが、高濃度のバイオヒアルロン酸配合のものは、どろどろとしていて浸透性が悪く、皮膚がつっぱるといった副作用を起こす場合があります。

一般的にバイオヒアルロン酸が配合されているのは、手に入りやすく安価なためです。

天然ヒアルロン酸はプラセンタエキスのように稀少で、高価です。プラセンタエキス同様、必ずしも高価ならいいというわけではありませんが、高価なものにはそれなりの理由があるということも覚えておいてください。

ヒアルロン酸配合のものを購入する際は、天然のものを配合しているのか、そして濃度にも注意してください。

ヨクイニンで体内からお肌の活性化

続いて、体の中から綺麗になる食品として有名なものにヨクイニンがあります。
ヨクイニンは、イネ科の麦の一種であるハトムギ(鳩麦)の実から外皮を取り除いた粉から生成された漢方薬で、昔は芸妓さんがお肌を綺麗にするために煎じて飲んでいたそうです。
現在でも皮膚科で処方されている歴史の長い美容食品です。

効能としては

  • 皮脂の分泌をコントロール
  • 新陳代謝が良くなり肌のターンオーバーを正常化する
  • 肌の保湿力が高める
  • 便秘の改善
 などがあり、多くの嬉しい効能がありますので積極的に取り入れていきたい食材ですね。
そのままお米と一緒に炊いてたべたり、煎じて飲んだりと日常生活にも取り入れやすく、
購入も近所の薬局やインターネットでのショッピングなど、多くの選択肢がありますので探してみてください。

お肌の活性化に重要な睡眠

睡眠時に分泌される成長ホルモンは、新陳代謝を活性化させます。
逆に睡眠不足や睡眠のリズムが崩れると新陳代謝が低下してお肌の力が弱くなります。

しっかり深い眠りをとることで、お肌のターンオーバー周期が保たれてお肌が活性化されることにつながりますので、以下の点に気をつけるようにしてください。

  • 寝る4時間前以降は何も食べない – (寝ている間に消化器官が働かないようにします)
  • 寝る2〜3時間前以降はスマホやテレビ、パソコンなどを見ない – (ブルーライトが体内のリズムを狂わせます)
  • 適度な運動 – (睡眠の質を向上させますが、ハードな運動は逆効果になりかねませんので気をつけてください)

健康的な生活リズムを保つ

上記の内容は、どれも日常に取り入れることが困難な内容はありません。
肌の活性化は薬やサプリメントを飲めばすぐに良くなるというものではなく、ある程度の期間をかけてゆっくりと改善されていくものなので、長期的に取り組む必要があります。

そのためには、健康的な生活リズムが保てるようにまず日常生活から見直していく必要があります。