顔のケアだけじゃダメだった!頭皮ケアはアンチエイジングと美肌に必須!

エイジングケアにとってハリのある美しい美肌は欠かせません。バランスのよい食事や運動を心掛け、美肌をキープしている人も多いのではないでしょうか?
しかし、エイジングケアを実践する上で忘れてはいけないポイントがあります。それは“頭皮のケア”です。
せっかくハリのある健康なお肌でも、毛髪が痩せてボリュームのない髪型だと老けた見た目になります。また、頭皮のお手入れが不十分だと皮膚が頂点からたるみ、お顔の印象がダウンすることから美容の大敵とも言えます。

一般的に美容に気を使っている方の間では、顔と首のケアをセットで行うことは知られています。頭皮も同じように、顔と一緒にケアすることで相乗効果が期待できます。
この記事では頭皮と顔の関係や、それぞれのケア方法についてご紹介したいと思います。

不健康な頭皮はお肌のトラブルも招く


髪の毛の健康を保つために頭皮ケアを意識している人も多いかもしれません。しかし、頭皮の健康は髪の毛だけではなく、お肌の状態にも影響を及ぼします。

頭皮の血行改善は美肌を導く鍵

頭皮をケアして血行を促進することは、毛髪の印象だけでなく美肌やエイジングケアにも影響を与えると言われています。
反対に、頭皮の血行が悪く凝り固まっていると、老廃物が溜まりお肌も不健康な状態になります。
頭皮は顔と1枚の皮膚で繋がっているので、頭皮の状態が悪くなると顔やデコルテにもその影響が及ぶということです。例えば頭皮の血流が滞ると、顔色が悪くなったり目の下のクマが目立つようになったりするので美肌にはNGです。

頭皮の血行改善はお肌の活性化を促し、肌の色やツヤ、ハリにも影響を与える“美肌の鍵”と心得ましょう!

頭皮だって乾燥する

顔の皮膚とつながっている頭皮は、他の皮膚と同じように乾燥を起こします。毛穴の多い頭皮は皮脂分泌も活発で、どちらかと言うとベタつくイメージがあります。しかし毎日洗髪しているにもかかわらずフケに悩む人も多く、頭皮の乾燥対策も注目されつつあります。

おすすめの頭皮ケア


他の皮膚と比べて毛穴が多い頭皮は、皮脂分泌が多い上に保水機能やバリア機能が低い場所でもあります。そのため、頭皮ケアにはいくつかの注意点があります。そんなに難しくはありませんので、普段のフェイシャルケアや洗髪の時に取り入れてみてください!

頭皮ケアの注意点

  • シャンプーは低刺激のものを使う

バリア機能が低い頭皮にとって、刺激の強すぎるシャンプーは大きな負担です。頭皮の乾燥が気になる場合は、シャンプーの洗浄力が強すぎる可能性があります。なるべく低刺激のシャンプーを選び、一日に何度も洗髪するのは避けましょう。

  • シャンプーはよく泡立てて、優しく洗う

シャンプーを原液のまま直接頭皮に付けたり、爪を立ててガシガシと洗うと、頭皮が傷ついたり刺激が強過ぎて、乾燥や肌荒れに繋がります。なるべく少量のシャンプーをよく泡立て、指の腹で頭皮をマッサージするよう優しく洗ってください。時間をかけて洗うと必要な皮脂まで落として乾燥に繋がるので、頭皮全体をまんべんなく洗ったらすすいでください。

  • すすぎ残しはないか?

フケが気になる頭皮にありがちなのが、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しです。頭皮にシャンプーなどが残っていると、過剰な刺激となってダメージを与えます。洗髪でフケを改善するためには「しっかり洗う」だけではなく「しっかりすすぐ」を心掛けるようにしてください。

  • 保湿ケア用品を使う

あまり知られていないかもしれませんが、頭皮にも保湿ケア用品が存在します。お肌は水分量が不足することで脂質を過剰分泌したり、乾燥肌になったりします。それは頭皮にも当てはまることなので、頭皮の乾燥やフケが気になる場合は、保湿ケア用品を取り入れるのも有効な乾燥対策と言えます。

  • 頭部マッサージは美容に効果的

頭の筋肉を刺激することは、老け顔対策に効果的です。頭には多くのツボがあるため、顔だけではなく全身美容にも持ってこいです!以下の4ヵ所は老け顔対策に効果的なので、フェイシャルケアに取り入れてください。

(頭頂部の筋肉)
物事を考えるときに酷使するのが頭頂部です。まじめな人ほど頭頂部がコリやすい傾向があり、額の横じわの原因となります。

(前頭葉の筋肉)
こちらも物事を考えると影響を受ける筋肉です。前頭葉の筋肉は額の筋肉と繋がっており、もみほぐすことでまぶたのタルミが改善されます。

(側頭部の筋肉)
奥歯を強く食いしばることで凝ってしまうのが側頭葉の筋肉です。この筋肉をほぐすと口角下がりやほうれい線、顔全体のタルミが改善されます。

(後頭部の筋肉)
眼精疲労などが起因して凝ってしまうのが後頭部の筋肉です。後頭部の筋肉をほぐすと目の下のクマやまぶたのむくみが改善されます。

頭皮が腫れたり、フケが出るのはどうして!?


毎日しっかりケアをしても、頭皮トラブルが改善されないケースがあります。例えばフケの悩み。頭皮はベタついているのに、生え際は乾燥してフケがポロポロ。よく見ると赤い発疹まで出ている。そんな場合は、病気の可能性を疑ってみてください。

フケのトラブルは“脂漏性皮膚炎”かも?

頭皮のべたつき赤みフケの症状が出た場合は“脂漏性皮膚炎”かもしれません。脂漏性皮膚炎とは新生児に多く見られる症状で、頭や顔のほか、首や脇などの皮膚がこすれる部位に赤いぶつぶつが現われます。しかしこの症状は数か月で自然に治ることもあります。

これに対し、思春期以降に見られるケースを“成人期脂漏性皮膚炎”と呼びます。おでこと頭皮の境目にフケや赤みが出るなどの症状があり、ひどくなると頭皮全体や顔周辺に赤みが広がります。
マラセチアという常在するカビ(真菌)に対する過敏反応が原因だと考えられ、洗顔と洗髪でのケアが推奨されています。

脂漏性皮膚炎のお手入れ方法

脂漏性皮膚炎を改善するためには、頭皮とお顔の正しいスキンケアが欠かせません。マラセチアは皮脂から分泌される脂分を好むカビであるため、脂分が過剰分泌されている脂漏性皮膚炎の頭皮は格好の繁殖場所です。しかし餌となる脂分を毛穴からかき出そうと、爪を立てて力いっぱい洗ってはいけません。これらの行為は頭皮や毛穴を傷つけ、かえって炎症を悪化させてしまうからです。
カビが原因の脂漏性皮膚炎を改善するためには、抗菌剤を含んだシャンプーでの洗髪がおすすめです。ジンクピリチオンやミコナゾール硝酸塩を配合したシャンプーが薬局で売られていますので、気になる方は試してみてください!

頭皮ケアには生活習慣の改善も大切!


頭皮ケアやアンチエイジングには、規則正しい生活習慣と栄養バランスも大切です。お肌や全身美容が気になる方は、ご紹介したケア以外にも日常生活を見直すといいかもしれません。

頭皮の毛穴にNGな生活習慣

不規則な生活習慣は、頭皮だけではなく健康全体に良くありません。特に睡眠不足はホルモンバランスを崩す原因でもあり、皮脂分泌などにも影響を及ぼします。
また睡眠不足は体の血流も悪くするため、皮膚が薄い目の周辺は血色が悪くなり、老けた印象になってしまいます。

頭皮ケアにNGな食習慣

頭皮を健康に保つためには、バランスの良い食事も欠かせません。頭皮や毛髪、お肌に良い栄養素としてはたんぱく質ビタミン亜鉛などが挙げられます。
反対に悪影響を及ぼすのが、脂っこい食べ物です。脂肪の摂り過ぎは太ってしまうだけではなく、血流も悪くなると言われています。揚げ物やスナック菓子など、油分が多い食べ物は控えめにしましょう。

最後に

顔の皮膚と繋がっている頭皮は、毛髪だけではなくお顔の見え方にも影響を及ぼします。頭皮には皮脂分泌などの表面的なコンディションのほか、血流や筋肉のコリと言った内部的なコンディションもあります。
表面をケアすることは乾燥やフケなどの悩み解消に、内部をケアすれば老け顔の解消に効果が期待できます。
毎日のフェイシャルケアや生活習慣に頭皮ケアを取り入れることで、あなたのコンプレックスも解消されることでしょう。