エイジングケアにおいて、ハリのある美しい肌は欠かせない要素です。
バランスの取れた食事や運動を意識して、美肌を維持している方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は見落とされがちな重要ポイントがあります。
それが 「頭皮ケア」 です。
いくらお肌が健やかでツヤがあっても、髪にハリやボリュームがなければ老けた印象に見えてしまいます。
さらに、頭皮をお手入れしないと頭頂部から皮膚がたるみ、顔全体の印象を暗くしてしまうため、美容の大敵ともいえるのです。
美容意識の高い方の間では、顔と首を一緒にケアするのが常識となっていますが、実は頭皮も同じ。顔とセットでケアすることで、より高い相乗効果が期待できます。
本記事では、頭皮と顔の深い関係、そしてそれぞれの効果的なケア方法についてご紹介していきます。
不健康な頭皮はお肌のトラブルにもつながる
髪の健康を保つために頭皮のケアを心がけている方も多いでしょう。
しかし、頭皮のコンディションは髪だけでなく、お肌の状態にも大きく影響します。
頭皮の血行促進は美肌への鍵
- 頭皮の血行を促すケアは、ただ髪の見た目をよくするだけでなく、美肌やアンチエイジングにも効果をもたらすと言われます。
- 血行が滞り、頭皮が硬くなると、老廃物が溜まりやすくなり、お肌の不調につながることも。
- 頭皮は顔と一体の皮膚です。頭皮の状態が悪化すると、顔やデコルテに影響を及ぼすこともあり、血流が滞ると顔色が悪くなったり、目の下のクマが目立ったりと、美肌にはマイナスです。
つまり、頭皮の血行を改善することは、肌の活性化を促し、肌の色・ツヤ・ハリにも良い影響を与える「美肌の鍵」です。
頭皮も乾燥する
- 頭皮も顔の皮膚と同じく乾燥します。
- 毛穴が多く、皮脂分泌が活発というイメージがあるかもしれませんが、毎日洗髪していても フケやかゆみに悩む人が多い のは、頭皮の乾燥が原因であるケースが増えているからです。
おすすめの頭皮ケア
頭皮は毛穴が多く、皮脂分泌が盛んな一方で、保水力やバリア機能は低めです。
そのため、正しいケアが欠かせません。
特別に難しいことはなく、普段の洗髪やスキンケアの延長で取り入れることができます。
頭皮ケアのポイント
1. シャンプーは低刺激タイプを選ぶ
刺激の強いシャンプーは、バリア機能が弱い頭皮に大きな負担となります。
乾燥やかゆみが気になる場合は、洗浄力が強すぎる可能性も。
できるだけ低刺激のものを選び、1日に何度も洗うのは控えましょう。
2. シャンプーはしっかり泡立ててやさしく洗う
原液を直接頭皮に付けたり、爪を立ててゴシゴシ洗うのはNG。頭皮を傷つけたり乾燥を悪化させます。
少量でもしっかり泡立て、指の腹でマッサージするように洗いましょう。
長時間洗いすぎると必要な皮脂まで落ちてしまうので、全体をバランスよく洗ったらすぐにすすぐのがポイントです。
3. すすぎ残しに注意する
フケやかゆみの原因になりやすいのが、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しです。
汚れを落とすだけでなく「しっかりすすぐ」ことを意識してください。
4. 保湿ケアを取り入れる
肌と同じように、頭皮も乾燥すると皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
最近は頭皮用の保湿アイテムも多く登場しているので、乾燥やフケが気になるときは保湿ケアをプラスすると効果的です。
美容に効く頭部マッサージ
頭皮の筋肉をほぐすと、顔のたるみやシワの改善にもつながります。
頭には美容に効果的なツボが多く、全身の巡りにも良い影響を与えます。
特に次の4か所を意識してみましょう。
- 頭頂部:考え事で酷使されやすく、凝ると額のシワにつながる。
- 前頭部:額の筋肉とつながっており、ほぐすとまぶたのたるみ改善に効果的。
- 側頭部:食いしばりで凝りやすい。ケアすると口角の下がりやほうれい線に◎。
- 後頭部:眼精疲労で硬くなりやすく、ほぐすことでクマやまぶたのむくみが軽減。
◎頭皮ケアは「洗う・保湿する・ほぐす」を意識するだけで、髪の健康だけでなく顔の印象まで変わってきます。
頭皮が腫れたりフケが出るのはなぜ?
毎日しっかりケアをしているのに、頭皮トラブルがなかなか良くならない…。
例えば「ベタつくのにフケが出る」「生え際は乾燥してポロポロとフケが落ちる」「赤い発疹まで出てきた」
――そんな場合は、単なる乾燥や洗いすぎではなく、病気の可能性を考えてみましょう。
フケの原因は「脂漏性皮膚炎」かも?
頭皮のベタつき・赤み・フケが気になる場合、考えられるのが 脂漏性皮膚炎 です。
- 新生児に多く見られる症状で、頭・顔・首・脇などの皮膚がこすれる部分に赤い発疹が出ることがあります。数か月で自然に治ることもあります。
- 一方、思春期以降に現れるものは 「成人期脂漏性皮膚炎」 と呼ばれ、おでこと頭皮の境目にフケや赤みが出やすく、悪化すると頭皮全体や顔周辺に赤みが広がることもあります。
原因のひとつは、皮膚に常在するカビ(真菌)「マラセチア」への過敏反応だと考えられており、洗顔や洗髪による正しいケアが大切です。
脂漏性皮膚炎のお手入れ方法
脂漏性皮膚炎を改善するためには、頭皮と顔の両方を正しくケアすることが重要です。
- マラセチアは皮脂を好むため、皮脂分泌が多い頭皮は格好の繁殖場所になります。
- ただし、皮脂を落とそうと 爪を立ててゴシゴシ洗うのは逆効果。頭皮や毛穴を傷つけ、炎症を悪化させてしまいます。
- 改善のためには、抗菌成分を配合したシャンプーがおすすめです。薬局では「ジンクピリチオン」や「ミコナゾール硝酸塩」を含むシャンプーが市販されているので、気になる方は試してみるとよいでしょう。
頭皮のフケや赤みが続く場合は脂漏性皮膚炎の可能性があるため、強く洗わずに低刺激で抗菌成分を含むシャンプーでケアすることが大切です。
頭皮ケアには生活習慣の見直しも大切!
頭皮ケアやアンチエイジングを考えるうえで欠かせないのが、規則正しい生活習慣と栄養バランスのとれた食事です。
お肌や髪の状態が気になる方は、日常生活もあわせて見直してみましょう。
頭皮の毛穴にNGな生活習慣
不規則な生活は頭皮だけでなく、全身の健康に悪影響を及ぼします。
特に 睡眠不足はホルモンバランスを乱す原因となり、皮脂の分泌や肌トラブルにもつながります。
さらに、睡眠不足は血流を悪化させ、目元の血色を悪くして老けた印象を与えることもあります。
頭皮ケアにNGな食習慣
健康な頭皮を保つためには、バランスのよい食事が不可欠です。
- 良い栄養素:たんぱく質、ビタミン、亜鉛などは頭皮・毛髪・お肌の健康をサポートします。
- 避けたい習慣:脂っこい食事の摂りすぎは、肥満だけでなく血流の悪化を招き、頭皮環境の悪化にもつながります。
特に揚げ物やスナック菓子など油分の多い食品は控えめにしましょう。
最後に

顔の皮膚とつながっている頭皮は、髪の健康だけでなく、顔の印象にも大きく影響します。
頭皮には、皮脂分泌などの表面的なコンディションだけでなく、血流や筋肉のこりといった内部の状態もあります。
- 表面のケアは、乾燥やフケといったトラブルの改善に
- 内部のケアは、たるみや老け顔の予防・改善に
毎日のフェイシャルケアや生活習慣の見直しとあわせて、頭皮ケアを取り入れることで、あなたの悩みやコンプレックスもサポートできるはずです。
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