シミ対策の近道|シミのしくみと原因を知ることから始めよう!

数ある肌トラブルの中でも、悩んでいる人が特に多いのが“シミ”です。

  • 年齢を重ねるといつの間にかお肌の透明感がなくなり、よく見てみると細かいシミが顔中にできていた!
  • お肌は白いけど、その分ソバカスが目立ってコンプレックスに!
  • ニキビ痕がなかなか消えず、いつの間にか黒く定着してしまった!

そんな経験、皆さんにもありませんか?

シミが発生する原因はいくつかありますが、どれも皮膚内部で生成されたメラニンが蓄積することで起こる症状です。

では、なぜメラニンは生成されるのでしょうか?生成を抑える方法はあるのでしょうか?
この記事ではメラニンの正体とその役割、発生メカニズムを解説します。

メラニンの役割と発生メカニズム

シミ対策や紫外線対策を意識したとき、よく耳にするのが“メラニン”というキーワードです。
「あー、なんか黒くなるヤツ」と認識している方も多いと思いますが、その正体が何なのかご存知ですか?
知っているようで知らない、メラニンの正体を確認してみましょう。

メラニンってなあに?

メラニンとは人や動植に存在する色素で、皮膚の色や髪の毛の色、目の色を作り出す色素です。
人の体に存在するメラニンは2種類あります。

◆ユーメラニン(真性メラニン)
黒色のメラニンで、日本人が多く持っているメラニンです、
このユーメラニンが多いと、髪の毛が黒や茶色になります。

◆フェオメラニン(黄色メラニン)
黄色の成分を作り出すメラニンです。
ユーメラニンとの含有割合によって、金髪になったり赤毛なるなどの違いが生まれます。

ユーメラニンとフェオメラニンは人それぞれ比率が違います。
また、加齢によってメラノサイトという幹細胞が衰えるとメラニンが生成されなくなり、白髪の原因となるのです。

メラニンには紫外線などの外部刺激からお肌を守る役割もあり、体内の細胞が外部刺激によって破壊されるのを防いでくれる、大切な存在です。

メラニンが発生するしくみ

メラニンは先述した“メラノサイト”という幹細胞によって生成されます。
そのためメラノサイトは“色素細胞”“メラニン細胞”という呼ばれ方もします。
メラノサイトは皮膚の一番外側である“表皮”と呼ばれる層に存在します。
メラノサイトには“チロシナーゼ”という酵素があり、お肌に紫外線などの刺激を受けると“チロシン”というアミノ酸に作用します。
そのとき生成されるのがメラニンで、外部刺激から細胞核が攻撃されるのを防いでいるのです。

シミはどうして濃くなっていくのか?


一度シミを発見すると、そのシミが「日増しに濃くなっていく」と感じる人もいるでしょう。
シミは一度できてしまうと時間の経過とともに濃くなり、目立つようになります。
そうならないために、シミの発生メカニズムを知って対策をしましょう!

シミが発生するしくみ

先ほどご説明した通り、表皮細胞にはメラニンという成分があり、私たちの体を守ってくれます。
しかしこのメラニンは、過剰に生成されるとシミになってしまいます。
その流れはこうです。

正常なお肌は28日周期でターンオーバーを繰り返すため、通常はメラニンもターンオーバーによって皮膚の外へ排出されます。
しかし夏の日差しのように強力な刺激を受けるとメラニンが過剰に生成され、ターンオーバーでの排出が間に合わなくなり、表皮に溜まっていきます。
また、加齢やストレスによるターンオーバー周期の乱れもメラニンの排出を滞らせ、表皮にメラニンを溜めてしまいます。
これらの要素が蓄積されると、やがて溜まったメラニンが“シミ”として肌表面に姿を現すのです。

シミが濃くなる理由

ではなぜ、シミはだんだん濃くなっていくのでしょうか?

シミの色は、紫外線などの刺激によって活性化したチロシナーゼが、チロシンを黒色メラニンへと変化させることで発生します。
チロシナーゼやチロシンは加齢と共に減少するため、体内ではメラニンの生成も減少します。
そのため年齢を重ねると、メラニンが行き届かなくなった髪の毛が白くなるなど、体に変化が起こります。

しかし皮膚の場合はメラニンの生成が減少しても、シミが白くなるわけではありません。
皮膚に溜まったメラニンはターンオーバーで排出されない限り、お肌に留まります。
加齢などによりターンオーバーが遅くなったお肌では、生成が減少してしまったメラニンでさえ排出が追い付かず、シミとなって蓄積され続けるのです。

シミ対策に有効なスキンケアは?

上述の通り、メラニンの過剰生成によってシミができることはわかりました。
では、シミ対策としてメラニンの生成を抑えるには、どのような方法が有効なのでしょうか?

シミ対策としてメラニンの生成を抑えるには、紫外線などの外部刺激を受けない生活をするのが理想です。
しかし現実には、日常生活の紫外線を完全にシャットアウトするなんて不可能です。

そこで現実的な対策として“美白成分の配合された化粧品”をスキンケアに取り入れるのがおすすめです。
世の中には“美白”を謳った商品が多く出回っていますが、厚生労働省が認めている美白成分は以下の10種類です。

・アルブチン
・エラグ酸
・ルシノール
・ビタミンC誘導体
・プラセンタエキス
・カモミラET
・m-トラネキサム酸
・t-AMCHA
・マグノリグナン
・コウジ酸
・リノール酸S
・4-メトキシサリチル酸カリウム塩

これらの成分にはメラノサイトに対する“細胞毒性”やシロチナーゼの“活性阻害”、エンドセリンの“活性抑制”、角化細胞への“メラニン転送抑制”などの作用が認められています。

過剰なシミ対策は身体に悪影響?


最初にご説明した通り、メラニンは私たちの体を守ってくれる大切な存在です。
しかしその生成と排出のバランスが崩れてしまうと、シミとなって見た目を老けさせてしまう厄介な一面もあります。
シミ対策を日課にすることは重要ですが、過剰なシミ対策は身体に必要な作用まで失うことになりかねず、かえって悪影響を及ぼす心配すらあります。

つまり、シミ対策と必要なメラニンの“バランス”がとれていることが大切なのです。
自分のシミ対策が過剰になっていないか、ちょっと振り返ってみましょう!

骨の生成に必要な“紫外線”

“シミ対策”と聞いて真っ先に思い浮かぶのが“紫外線対策”です。
シミの原因となるメラニンは、この紫外線から体を守るために生成されると言っても過言ではありません。
そのため“『シミ対策』=『紫外線対策』”という認識が一般的だと思います。
しかし、悪者扱いされがちな紫外線は私たちの体に必要な成分を作り出してくる大切な存在であり、その代表が“ビタミンD”の生成を促進する働きです。
ビタミンDは骨を強くしたり免疫力を高めるために欠かせない成分で、ヨーロッパなど紫外線が弱い国では、日光浴でわざわざ紫外線を浴びることもあるのです。

健康増進になる“紫外線

紫外線には、コレステロールの減少という意外な健康効果もあります。
紫外線を浴びると体内でビタミンDが生成されますが、そのとき材料となるのがコレステロールです。
また紫外線は、皮膚細胞に作用することで血管拡げる作用があるとされ、高血圧の抑制にも効果的なのです。

まとめ

加齢などでお肌にできてしまうシミですが、原因となるメラニンを過剰に生成させないことで対策することができます。
シミ対策の第一歩は、外出時に日焼け止めなどを使用し紫外線対策をすることです。

しかし過剰な紫外線対策をすることは、体に必要なビタミンDの生成を抑制することにも繋がります。
紫外線を避けるためにずっと家に引きこもるのではなく、一日20分程度のお散歩をして日光に当たるものいいでしょう。
シミ対策の二歩目は、美白成分配合の化粧品をスキンケアに取り入れることです。
日々の生活で必要以上に紫外線を浴びてしまう方や、お肌のターンオーバーが乱れがちな方には特に取り入れて欲しい方法です。

一言で“シミ対策”と言っても、方法や効果、影響はさまざまです。
自分のライフスタイルに合った対策方法を試してみてください。