これだけは知っておきたいスキンケアの基礎〜「肌」を知ろう

お肌の構造を知ることからスキンケアは始まります。

スキンケアを始める前に知っておくと有益なのが、肌の構造と仕組み、役割です。

肌の構造を知ることは、肌が果たす役割を理解しやすくなったり、
適切なスキンケアを選ぶことが簡単になったりする、大切な工程です。

肌のことは知っているようで良く知らないことがほとんどですので、
今一度、肌の構造と仕組み、役割について整理してみましょう。

肌の役割

私たちの肌=皮膚は、外界からの刺激や内臓を守る大事な役割を持っています。

また、体内の老廃物を排泄する手助けをするほか、
感覚という重要な人間の知覚までも担っています。

具体的にあげると、以下の7つに分けることができます。


  1. 紫外線や雑菌から体を守る。
  2. 外部からの衝撃を和らげる。
  3. 皮脂や汗によって老廃物を排出する。
  4. 体温を保ち調節する。
  5. 体内の水分の蒸発を防ぐ。
  6. 感触、触覚をつかさどる。
  7. ビタミンDを合成する。

外部からの刺激の盾になることはもちろんのこと、体調の管理や、
骨や筋肉の発達・心の安定に欠かせないビタミンDを生成するなど、
肌の役割が多岐にわたっていることがわかりますね。

 

皮膚の3層構造

皮膚は大きく分けて、「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層から構成されています。

皮膚の外側、私たちに最も身近な層、約0.2ミリメートルの表皮はさらに
・角質層
・顆粒(かりゅう)層
・有棘(ゆうきょく)層
・基底(きてい)層

の4つの層に分けられます。

表皮の細胞はいちばん下層にある基底層で作られ、
古い細胞を押し上げるようにして、有棘細胞、顆粒細胞と形を変えて、
皮膚の表面、角質層へ移動します。

そして、角質層に達すると、死んだ細胞=「角質」として
アカやフケとなってはがれ落ちます。

角質層は私たちの体が外界と接する、唯一の接点なのです。

お肌のターンオーバー

この肌の生まれ変わりを新陳代謝、またはターンオーバーと呼び、
約28日でひとつのサイクルになっています。

つまり健康な皮膚は28日で生まれ変わるのです。

このターンオーバーが28日周期でリズミカルに繰り返されていれば、
いつもみずみずしくハリのある肌でいられるのですが、
紫外線などの外的要因や栄養バランスといった内的要因に影響を受けると、
ターンオーバーがスムーズにいかなくなり、
角質が厚くなったり、乾燥やシワ、ニキビなどの肌トラブルの原因になります。

また、加齢とともに老化がはじまった場合も、代謝が滞りやすくなることで
ターンオーバーに乱れが生じます。

特に老化の場合は紫外線の影響に弱く、角質層が厚くなり、
皮膚のハリが失われてシワやタルミができたり、
メラニン色素が溜まりシミになってしまいます。

肌がうるおうメカニズム

厚さが0.2mm、一番外側の角質層に至ってはその1/10、0.02mmしかない肌ですが、
どのようなメカニズムでうるおいを保ってくれているのでしょうか?


皮脂膜

「天然のクリーム」とも言われる皮脂膜は、汗腺から分泌された汗と、
皮脂腺から分泌された皮脂が自然と混ざり合って作られます。

この皮脂膜は、外部の刺激を緩和したり、肌の水分が蒸発するのを防いでくれたりと
肌を保護する役割を担っています。

皮脂は過剰に分泌されると、毛穴の詰まりやニキビの原因になりますが、
分泌量が足りないと皮脂膜が形成されず、乾燥肌や敏感肌の原因になります。

皮脂の分泌量は、男女ともに思春期が一番多く、それ以降は減少します。

角質間細胞脂質

角質間細胞脂質は主にセラミドで作られており、
角質と角質のすき間をつなぐ役割を持っています。

角質間細胞脂質が角質のすき間を塞ぐことで、肌の水分がすき間から
蒸発して乾燥肌になるのを防ぐ役割があります。

角質間細胞脂質はラメラ構造という、水分と脂質が
ミルフィーユのように重なった構造をしており、
脂質で挟み込むことで水分を抱え込み、肌の水分量を上げてくれます。

天然保湿因子(NMF)

Natural Moisturizing Factorとも言われ、
角質間細胞脂質と同じく角質と角質のすき間を埋める成分です。

NMFは水分の保有に優れており、角質層に水分を保持してくれるため、
うるおいのある肌作りには欠かせません。


角質層に20%〜30%ほどの水分を保持している状態が、
健康でうるおっている肌、柔らかい肌と言われており、「肌のバリア機能」は
皮脂膜・角質間細胞脂質・NMFが十分に機能している時に正常と言えます。

うるおいのある肌作りに欠かせないこの3つの要素は覚えておきましょう。

肌年齢には個人差がある

年齢を重ねれば、どんな肌も老化します。

これは誰もが避けられないことですが、
誰でも一律に肌の老化が訪れるわけではありません。

肌年齢は人によってかなり差が出るものです。

20代は、個人差が目立たないことが多いですが、
30代、40代と年齢を経るに従い、その差は明らかに見えてきます。

同じ50歳でも30代にしか見えない若々しい肌の方もいれば、
70代まで歳を重ねてしまったような肌になってしまう方もいます。

この差は、生まれ持った肌質もあると言われています。

例えば、思春期の頃にニキビで悩まされた経験のある方は、
お肌のうるおいを守ってくれる皮脂の分泌量が多いと言われており、
乾燥などによる肌の老化が進みにくいとされています。

しかし、やはり肌の老化の進み具合は日々のお手入れに左右される部分が大きく、
言い換えると、お手入れ次第で、肌の老化は確実に遅らせることができます。

お肌のお手入れをはじめるのは早ければ早いほどよく、
ニキビや乾燥などの肌トラブルを抱えているのなら、なおさらです。

ただ、間違ったスキンケアでは、肌の寿命を自ら縮めてしまう恐れがあります。

今世の中には、スキンケアについてあふれた情報が複雑化し、
正確な方法を選び抜くことは困難になってきています。

美しい肌を手に入れるためには、正しい知識を得て、本当に正しいスキンケアを追求することが重要です。

まとめ

肌には様々な役割があり、肌の機能が正常に働いているだけで
外部の刺激を遮断したり、うるおいを保ったり、肌トラブルを防いでくれることがわかりましたね。

スキンケア用品だけで美肌を目指すのではなく、まずは自分の肌機能を正常に働かせることを
意識したスキンケア習慣を心がけましょう。

また、肌の機能は老化とともに低下してしまい、これを防ぐことは困難です。

エイジングケア用品を選ぶときは、衰えてしまった肌の機能を
いかにサポートしてくれる成分が入った化粧品かというところに着目して選びましょう。