皮脂はお肌のバランサー。朝晩5分でニキビが治る皮脂管理術

過剰な皮脂分泌はニキビの原因のひとつ

ニキビの発生は、毛穴に古い角質や皮脂などが詰まるところから始まります。
このページではニキビと皮脂分泌の関係、皮脂の管理方法についてご説明します。

ニキビとは、過剰な皮脂分泌などで毛穴が皮脂や古い角質で詰まってしまい、毛穴が炎症を起こしたり、雑菌が繁殖して毛穴が化膿(かのう)した状態です。

皮脂は皮脂腺で作られて、毛穴を通って体外に排出され肌に皮脂膜を作ります。
皮脂膜は皮膚を保護したり、お肌の潤いを保つために欠かせないものですが、皮脂膜は脂の膜ですから汚れが付きやすいのです。
また、分泌量が多すぎると、毛穴を詰まらせてしまいます。

では、なぜ皮脂の分泌量が増え過ぎてしまうのでしょう?

その原因については、


  • ホルモンバランスの崩れ
  • 食生活の乱れ
  • ストレス
  • 便秘
  • 睡眠不足
  • 空気や肌の汚れ
  • 肌に合わない化粧品
  • 生理前

などなど、さまざまな要因があります。

今挙げた要因のうち、ひとつだけということではなく、いくつかの要因が重なり合ってニキビとなる場合が多く、原因をひとつに限定することはできません。

また、睡眠不足だから必ずしもニキビができるというわけではなく、皮脂腺の働きが活発で皮脂分泌過剰な人はニキビになりやすくなります。

皮脂が毛穴に溜まると細菌が繁殖し、炎症を起こしますが、この細菌は「ニキビ菌」または「アクネ菌」と呼ばれています。
ここでは「ニキビ菌」とします。

実はニキビ菌は常在菌(じょうざいきん)であり、ニキビのない正常な肌でも、誰もが持っている菌です。
しかし、毛穴に皮脂が溜まると、これを栄養にしてどんどん増殖し、炎症を起こしてしまうのです。
炎症がさらに進むと、毛穴の周囲の表皮が破れてさらにひどくなり、白っぽいウミができたりすることもあります。

皮脂腺は体に均等に分布しているわけではありません。顔、胸、背中に多く分布しています。

いわゆるニキビのできやすい部位ですが、ニキビは肌を清潔にしなくてはならない、と頻繁に洗顔していると、皮脂が足りないと皮膚細胞が勘違いをして、皮脂をどんどん作り出し、皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまうことがあります。

この場合は、わざわざ自らニキビの原因を生み出していることになります。

過剰にならない皮脂分泌には、お肌を守る働きがあります。

皮脂が豊富な人の肌は、実は非常に潤(うるお)いを保ちやすい、というメリットがあります。

皮脂が分泌されると、汗腺から出る水分(汗)と混ざって、天然のクリームとも呼べるものが出来上がります。
これは皮脂膜と呼ばれていますが、肌の水分を保ち(保湿)、外界の刺激から肌を守る役割を果たしています。

また男性と女性とでは、一般的に男性の皮脂分泌量のほうが多く、そのため同じ年齢でも男性の方が肌年齢が若いといわれています。

皮脂の分泌量が多く、天然のクリーム(皮脂膜)がしっかりと生成されているお肌は、潤いが豊富で弾力があるので、シワができにくい状態になります。

ひと言で言うと“老けにくい”肌なのです。

皮脂膜は潤いを保つほか、お肌のpHを弱酸性に保つ働きもしており、弱酸性に保たれた肌は雑菌が過剰に増えるのを防ぎます。

ニキビの原因として悪名高いニキビ菌も、お肌にいるのが正常な数ならば、お肌についた病原菌と戦ってくれる大切な善い菌なのです。

皮脂膜が肌を弱酸性に保ちバランスをとることは、ニキビ菌の繁殖を防ぐことにも繋がるということがわかりますね。

ニキビ菌は空気との接触がない環境、つまり毛穴の中を好みますが、過剰分泌された皮脂が上手に毛穴から排出されずに溜まってしまった時だけニキビ菌の数が増えて炎症を起こし、ニキビを作ってしまいます。

つまり、皮脂単体が悪いわけでもなく、ニキビ菌単体がが悪いわけでもなく、皮脂が過剰に分泌され、毛穴から正常に排出されないで溜まってしまう状態が問題なのです。

皮脂分泌によって作られる皮脂膜は皮膚を保護したりお肌の潤いを保つために欠かせない大事な役割を担っていますが、この皮脂がほどよい量で排出されるように、肌を健康にするのがニキビ肌解決への近道となります。

皮脂分泌量が正常な状態とは

ここで、まず肌質についてご説明します。肌質は主に4つに分けられます。


1. ノーマル肌
皮脂も水分もバランスよく含まれている肌。ニキビはできにくい。

2. 敏感肌
外的な刺激に敏感な肌。炎症を起こしやすいため、ニキビはできやすい。

3. 乾燥肌
皮脂の分泌の少ない肌。ニキビはできにくい。

4. オイリー肌
皮脂の分泌の多い肌。過剰な皮脂分泌により、最もニキビができやすい。


ニキビができやすいのは『敏感肌』と『オイリー肌』

いかがですか?「ニキビが多いから、私はオイリー肌」とは一概(いちがい)には言えません。実は敏感肌の方もニキビになりやすいのです。

敏感肌ニキビの人は、皮膚が薄くてデリケートな場合が多いので、特に気をつけてお手入れする必要があります。
また、ここで注意してほしいのは、ノーマル肌の方が一生ノーマル肌でいられるか、という点です。

何度もお伝えしていますが、皮脂は肌を守ってくれる油膜(ゆまく)のようなものです。
肌が乾燥すれば表皮を守ろうと一生懸命皮脂を作り出します。

私にも経験があるのですが、ニキビ肌は清潔にしなくてはならない、と頻繁に洗顔していると、皮脂が足りないと皮膚細胞が勘違いをして、皮脂をどんどん作り出し、皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまうのです。

ノーマル肌の人が1、2個ほんのちょっとできたニキビが気になって、1日に何度もゴシゴシ洗顔した結果、敏感肌、オイリー肌になってしまうこともありえます。

オイリー肌は老けにくい?

50代以降の方は良くお分かりになると思いますが、皮脂分泌の豊富な方はラッキーなことにあまり老けて見えないことがよくあります。

先ほどもお伝えしましたが、皮脂そのものはお肌を守るバランサーです。
皮脂分泌が豊富な人の肌は、ニキビはできやすいかもしれませんが、実は非常に潤(うるお)いのある肌を保ちやすいというメリットがあります。

ただし、この天然のクリームは時間が経過すると酸化や変質してしまい、お肌にはあまり良くないものに変わってしまいますので、正しい洗顔により古い皮脂膜を取り除く必要があります。

ニキビを含む様々な肌トラブルの原因にもなりかねませんから、就寝前には正しい洗顔方法で除去しておくことが重要です。

朝晩5分でしっかり皮脂管理ケア

皮脂の管理に必要なのは、毎日のスキンケアにちょっぴり気を使うことです。
頑張りすぎて逆にNGスキンケアになっていないか、今一度見直してみましょう。

まずは洗顔ですが、皮脂管理のコツは必要な皮脂まで取りすぎないことです。

洗顔は「たっぷりと作った泡で丁寧に」が基本ですが、実際に泡をお肌につけておくのは1分程度に抑えましょう。
頑張りすぎて、3分も5分も泡で洗顔を続けるのは、必要な皮脂までもお肌から奪い、過剰な皮脂の分泌を促すことになります。

泡洗顔は短めに1分程度、そのかわりにぬるま湯ですすぐ時は丁寧に時間をかけて、しっかりと洗顔料を洗い流しましょう。

次に保湿ですが、こちらもコットンでのパッティングを頑張るのは、お肌やニキビへの刺激になります。

ニキビ肌におすすめなのは、手のひらにたっぷりととった化粧水を、優しくハンドプレスでなじませること。
頬を手のひらで抑えて化粧水を染み込ませたら、今度は額や顎、など、部位を変えながら優しく浸透させましょう。

パッティングはおすすめはしませんが、どうしてもという方はあくまで優しく、余分な力が入らないよう中指と薬指の腹を使うようにしてみましょう。

肌の水分量が少なくなり乾燥状態になってしまうと皮膚は自らを保護するために皮脂を盛んに分泌してしまい、やはり皮脂の過剰分泌につながりますので、洗顔後は速やかに保湿しておく必要があります。

皮脂の新陳代謝を正しく行い、保湿を効果的に行なって乾燥を防ぐことが、過剰な皮脂分泌を防ぐことにつながり、ニキビケアの第一歩となるのです。