朝晩5分でOK!皮脂バランスを管理してニキビを改善しよう!

過剰な皮脂分泌はニキビの原因のひとつ

お肌の潤いを守り、雑菌や外部刺激から皮膚を守ってくれる皮脂。
私たちの健康のために欠かせない存在の皮脂ですが、過剰に分泌されると毛穴を詰まらせ、ニキビなどの肌トラブルを起こす原因でもあります。
しかし皮脂の過剰分泌は、正しい知識と朝晩のお手入れでコントロールすることができます。
ここでは皮脂が分泌されるメカニズムや、簡単にできるお手入れ方法をご紹介します。

お肌を守ってくれる皮脂はどこからくるの?


私たちのお肌を守ってくれる皮脂は、その95%が皮脂腺で分泌されています。
皮脂腺で分泌された皮脂はやがて皮膚表面に染み出し「皮脂膜」へと変化します。皮脂膜は細菌や真菌が表皮から侵入するのを防ぐ働きがあり、私たちの健康を守ってくれる存在なのです。

では、皮脂を分泌する皮脂腺は体のどこにあるのでしょうか?

全身に分布する皮脂腺

私たちの体には、多くの皮脂腺が存在します。手のひらと足の裏には存在しませんが、それ以外のほぼ全身にあると言われています。
しかし、存在する部位によって皮脂の分泌量に違いがあり、特に多いのは頭部や顔面、背中や胸部です。思春期になると額や鼻周辺の皮脂腺が発達するため「脂漏部位」と呼ばれることもあります。つまり、私たちが肌トラブルで悩まされる箇所は、皮脂腺が活発に皮脂を分泌する部位なのです。

皮脂の大敵!男性ホルモン

皮脂腺を活発にし、皮脂分泌を過剰にする要因として挙げられるのが、男性ホルモンです。思春期になると性腺が発達するため、男女ともに男性ホルモンの分泌が増えます。そのピークは20代と言われていて、男女ともにニキビに悩まされる年頃と言えます。

男性ホルモンは、女性にも分泌されるホルモンです。思春期に男女問わずニキビに悩ませれるのは、この男性ホルモンが原因なのです!

あなたはどのタイプ?肌質は4つに分けられる


皮脂腺が活発になることで増えるニキビトラブルですが、その対策のために顔をゴシゴシ洗うのはNGです!
お肌のタイプによってコントロールすべき脂質の量は違いますので、自分の肌質を知って正しいニキビ対策を実践しましょう。

タイプ1:ノーマル肌(普通肌)

ノーマル肌とは、水分量、皮脂量のバランスが取れている状態のお肌のことです。
適度にハリやツヤがあり、いわゆるキメの整ったお肌です。ニキビなどの肌トラブルも起きにくく、健康なお肌と言えます。

タイプ2:ドライ肌(乾燥肌)

ドライ肌とは、皮膚表面の皮脂量が少なく保水機能も失われた状態のお肌です。
見た目もザラザラしていて、引っ搔くと白い粉を吹きます。冬の乾燥した季節や、洗剤に触れる機会の多い人に見られる肌質で、肌トラブルの代表とも言える状態です。

タイプ3:オイリー肌(脂性肌)

オイリー肌とは、皮脂分泌が活発な状態でべたつき気味のお肌です。
皮脂が過剰分泌されている状態なため、毛穴に角栓ができることもあり、ブツブツした手触りのお肌です。化粧崩れを起こしやすく、ニキビもできやすい肌質と言えます。

オイルドライ肌(乾燥型脂性肌)

オイルドライ肌とは、部位によって乾燥したり皮脂を過剰分泌したりするタイプのお肌です。
皮脂分泌量は多い為、ドライ肌のように表皮がカサカサするしているわけではありません。しかし保湿力が弱く、荒れやすい特徴があります。

以上の肌質を比べてみると、ニキビになりやすい肌質はオイリー肌とオイルドライ肌だと言えます。
ニキビはもともと、誰もが持っているニキビ菌(アクネ菌)という常在菌が引き起こす肌トラブルです。ニキビ菌は過剰分泌された皮脂を餌にすることで活発になり、ニキビとなってお肌に炎症などを引き起こします。常在菌であるニキビ菌をゼロにすることはできませんが、餌となる皮脂を適度に保つことで、ニキビ対策の効果は上がります。
自分の肌質を知って、正しいケアを心掛けましょう!

皮脂分泌のバランスが崩れる6つの原因


私たちのお肌のタイプは、皮脂と水分のバランスに影響を受けています。つまり、皮脂の分泌量が正常であれば肌トラブルを防ぐことができ、ニキビ対策にもつながります。
ここでは皮脂分泌のバランスを崩す、6つの原因をご紹介します。
代表的な原因を知り、皮脂バランスを上手に保ちましょう!

【原因1:ストレス】
現代人とは切っても切れないのがストレスです!
仕事や対人関係など、自分ではどうにもできないことも多いはずですが、適度な息抜きを心掛けストレスを発散しましょう!

【原因2:ホルモンバランスの変化】
女性の体は、周期的にホルモンバランスが変化します。
そして、ホルモンバランスの周期によって引き起こされるのが生理です。
生理前に多く分泌されるホルモン「プロゲステロン」は、皮脂の分泌を活発にさせることがわかっています。

【原因3:不規則な生活】
睡眠不足や不規則な生活のリズムは、皮脂分泌にも悪影響を及ぼします。十分な睡眠をとることは、体のあらゆるストレスの解消につながります。
毎日規則正しく生活することで、お肌の健康も保ちましょう!

【原因4:偏った食生活】
栄養バランスの偏りは、皮脂分泌をはじめとするお肌への悪影響が心配です!
脂質や糖質の多い食事を摂り続けると、お肌だけでなく健康全体が脅かされます。偏った食事は便秘などお肌に悪い症状も招きますので、野菜や果物を取り入れた食事を心掛けましょう。

【原因5:お肌に合わない化粧品】
化粧品の中には、添加物を使用している商品も多く存在します。
お肌に合わない化粧品を使用すると皮脂分泌がうまくいかず、肌トラブルの原因となるケースもあります。

【原因6:お肌の汚れ】
お肌の汚れを放置するのは絶対NGです!お肌の汚れは水分を過剰に吸収したり、油分過多になって皮脂のバランスを崩す可能性があります。
一日の終わりには、お肌の汚れをしっかり落としてあげましょう!

皮脂のバランスを崩す原因はいくつかありますが、その一つだけでニキビができると言うわけではなく、いくつもの要因が重なるケースも多いです。
ニキビ対策をしっかり行うには、一つの要因を気にするのではなく、複数の要因が重ならないように気を付けましょう!

ニキビを改善する、朝晩5分の皮脂対策!


ここまで、皮脂の役割や過剰分泌される原因をお話してきました。
では、ニキビ対策として皮脂コントロールをする場合、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか?簡単なケアの方法はあるのでしょうか?

ニキビ対策の基本は、なんと言っても朝晩の洗顔です。しかし、ただ洗えばいいわけではありません。
洗い方のコツを知って、お肌に負担を掛けないように気を付けましょう!

洗顔の基本は「洗いすぎない」こと

私たちが毎日行っている洗顔ですが、そのやり方をちょっと見直すだけで皮脂管理の役に立ちます。

皮脂が過剰分泌されると、ついついしっかり洗い落としたくなります。しかし、皮脂管理にとって「ゴシゴシ洗う」はNGです!
皮脂が取れすぎたお肌は、失った分を補おうとしてさらに皮脂を分泌します。なので、洗顔の基本は「洗いすぎない」こと。たっぷり泡立てた洗顔フォームを顔にのせ、優しくなじませてください。所要時間も1分程度でOK!
お肌に必要な皮脂は、残してあげることが大切なのです。

保湿も優しく

洗顔後にしっかり保湿するのは、美肌の基本です。しかしここでも、やり方を見直してください。
コットンや手のひらにとった化粧水を、お肌にパンパン叩きつけてはいませんか?お顔の表面は、皮膚の中でも特にデリケートです。化粧水はパッティングするのではなく、手のひらで優しく馴染ませてください。

水分量の足りないお肌は、皮脂分泌が活発になる傾向があります。正しい洗顔と保湿で、皮脂の過剰分泌を防ぎましょう!

まとめ

お肌を守る大切な役割を担う皮脂ですが、過剰に分泌されるとニキビなどのトラブルを引き起こします。
皮脂分泌はストレスやホルモンバランス、生活リズムなどでも影響を受けやすいため、正しい管理をすることが理想です。
体の中でも特に皮脂分泌量が多い顔は、洗顔方法やスキンケア方法を見直すことで、皮脂分泌をコントロールできます。
思春期に多いニキビの悩みも、その原因とカニズムを知ることで対処が可能です。
大人になっても肌トラブルに悩む方は多いので、皮脂分泌を管理することは、お肌にとって永遠のテーマだと言えるでしょう。