医学的に認められるプラセンタエキス

肌活性を促すプラセンタエキス

肌活性を促(うなが)すプラセンタエキス

毎日の洗顔、規則正しい生活習慣も重要ですが、それだけでは残念ながら肌を元気にするには追いつきません。そこで着目したのが、肌機能を活性化する成分を持つプラセンタエキスです。

プラセンタエキスは、最近ではアンチエイジングを謳(うた)った化粧品のほとんどに配合されているといっても過言ではないほどの人気成分です。

プラセンタとは、母体とまだおなかにいる赤ちゃんをつなぐ胎盤(たいばん)のこと。

母体に赤ちゃんが生まれたばかりのころは、臓器がまだ不十分で完全な働きをするまでに時間がかかります。その間に赤ちゃんにとって必要な栄養素は、母体から胎盤を通して赤ちゃんに与えられるのです。排泄も胎盤の役目となります。

いわば胎盤は内臓の代わりを一手に引き受けてくれるといえるでしょう。

胎盤は赤ちゃん一人を丸ごと作るわけですから、各種ビタミンやミネラル、酵素、アミノ酸、シアル酸など、体の成長に必要な生命の源がすべて詰まっています。

宇宙旅行が可能になった現在でも、この胎盤はバイオの力では作り出せません。

この貴重な胎盤から抽出(ちゅうしゅつ)したエキスを、プラセンタエキスと呼びます。胎盤の持つ生理活性を損(そこな)うことなく、有効成分だけを凝縮(ぎょうしゅく)したもので、ホルモンは一切含まれていません。

このプラセンタエキスの効用を、人類は昔から暮らしに役立てていました。

4000年の歴史を持つ中国では「紫河車(しかしゃ)」と呼ばれ、秦(しん)の始皇帝(しこうてい)(紀元前259年~紀元前210年)が不老不死の妙薬(みょうやく)のひとつとして用いていたとされ、古代ギリシャでは「西洋医学の父」とされるヒポクラテスが病気の治療に利用していたと伝えられています。また、日本では江戸時代に作られた加賀の三大秘薬のひとつ、混元丹(こんげんたん)に「紫河車」が含まれていたとされています。

西洋医学が発達する以前は民間薬として利用されてきたプラセンタエキスですが、近年、医学の分野で研究が進められ、胎盤の効用が次々と明らかになり、実際に治療目的で利用されています。その効用は、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)、更年期障害(こうねんきしょうがい)、乳汁分泌不全(にゅうじゅうぶんぴつふぜん)、慢性肝疾患(まんせいかんしっかん)などの患者に対し、医療用注射、埋没療法(まいぼつりょうほう)、一般薬品などに利用されています。

また生命を創り出す力を持つプラセンタエキスには、すばらしい美肌効果があることが認められています。

プラセンタエキスの美肌効果

現在、わかっているプラセンタエキスの美肌効果には、以下が挙げられます。


老化防止

  1. 皮膚の血行を促進し、細胞間の水分や栄養分を内側から補(おぎな)う。
  2. 老廃物の除去をスムーズにし、真皮組織の機能を高める。
  3. 細胞の呼吸を活発にし、新陳代謝を円滑にし、新しい皮膚を作る。

お肌をスベスベに保つ

  1. 古い角質をやわらかくし、スムーズにはがれるのを助ける。
  2. 天然アミノ酸が豊富で、角質の水分を保持する。

紫外線の害からお肌を守りシミを防ぐ

  1. メラニン色素を皮膚の上部に押し上げ、傷んだ角質や表皮とともに除去する。
  2. 活性酸素除去作用により、シミの元になるメラニン生成を抑える。
  3. 角質の水分を保護し、日焼けなどによる保水性の低下を予防する。
  4. 熱、紫外線による炎症を予防し、炎症が起きてしまった場合はこれを鎮(しず)める。

ニキビ痕やキズ痕をなめらかにする

  1. ニキビ痕、キズによる欠損組織に対して、肉芽(にくが)の形成を促進させ、欠損部分の再生を助ける。

アレルギーを抑える

  1. 化粧品や紫外線などによって起こるアレルギーを予防する。
  2. 抗炎症作用により、傷んだ皮膚を健康な状態に戻す。

いかがでしょうか。プラセンタエキスの効果というものは、肌が本来持っている機能を高めるものなのです。肌の機能を高めることによって新しい皮膚を作り、その結果、シミ、小ジワ、くすみ、ニキビ痕などを改善します。

現在皮膚疾患においては、ケロイド、皮膚潰瘍、湿疹、床ずれ、過敏性皮膚炎、角皮症(かくひしょう)、アレルギー症状に、美容においてはニキビ、シミ、ソバカス、赤ら顔、老人性のシミ、老化防止、肌のくすみ、肌荒れ、手足の荒れ、育毛・養毛にもちいられています。

「プラセンタエキス配合」に注意

最近のアンチエイジングを謳う化粧品のほとんどに、「プラセンタエキス配合」のキャッチフレーズがついている、と断言してもいいほどプラセンタエキスは人気です。しかし、ご説明させていただいた通り、プラセンタエキスは胎盤から抽出したものですから、大量に採取できるものではありません。

たまに植物性プラセンタエキスという言葉を耳にします。プラセンタは動物の胎盤のことですから、原理的にいえば植物の胚芽(はいが)と似ていますが、まったく別のものです。植物由来と謳っているものは、擬似(ぎじ)プラセンタエキスと考えた方がいいでしょう。

現在、プラセンタエキスは、医療用にはヒト胎盤から、美容用にはブタ胎盤から抽出されています。中でも特別に飼育されたブタの新鮮な胎盤からは、医療用としても通用するほどの品質の高いものが取れると言われています。また、プラセンタ配合とはいってもごく濃度の薄いものでは、あまり効果が期待できないでしょう。

プラセンタエキスは稀少(きしょう)なものです。特に純度の高いものは、大量生産ができません。

プラセンタエキス配合の化粧品を選ぶ際は、質と純度、濃度に注意してください。

選ぶ際には価格も重要です。高価なものが質がいい、というわけではありませんが、高品質、高濃度のプラセンタエキス配合の化粧品は安価では作ることができません。

「プラセンタの原液が100円で売っていた」などという情報が入るときがありますが、極端に安価なものは雑に抽出されていることも多く、不純物をたくさん含んでいる可能性が高いため、必ずしも期待する効用は得られません。そのことを忘れないでください。