うるおい肌へ。自分にぴったりのクレンジングを選ぶ２つの大切なポイン

メイクを落とさずに寝てしまうと、翌朝の肌は“30日間洗顔していない肌”と同じくらい汚れている――
そんな話を耳にしたことはありませんか？

日中の肌には、汗や皮脂だけでなく、ホコリ・花粉・大気中の汚れなどが付着しています。
そのまま眠ってしまうと、これらの汚れをエサに雑菌が繁殖し、ニキビや炎症などのトラブルを引き起こしてしまいます。

さらに、メイクに含まれるオイルが酸化すると活性酸素が発生し、シミの原因になったり、肌のハリを支えるコラーゲンを破壊して老化を進めてしまうことも。

こうしたトラブルを防ぐために欠かせないのが「クレンジング」。
ただし、クレンジングはスキンケアの中でも特に肌への負担が大きいステップといわれています。
だからこそ、自分の肌に合ったクレンジングを選ぶことが大切です。

「美容液を変えても乾燥や肌荒れがよくならない…」という方でも、クレンジングを見直すだけで、うるおいのあるなめらかな肌へ変わることがあります。

毎日のメイク落としこそ、健やかな素肌づくりの第一歩。
自分の肌に合ったクレンジングで、汚れをしっかり・やさしくオフしましょう。

自分に合ったクレンジングを選ぶ2つのポイント

クレンジングには、オイル・ジェル・クリーム・ミルク・シートタイプなど、さまざまな種類があります。
その中から自分に合うものを選ぶには、次の2つのポイントを意識しましょう。

【ポイント①】肌の状態に合わせて選ぶ

肌タイプによって、適したクレンジングの形状や成分は異なります。
まずは、自分の肌質を確認してみましょう。

■普通肌

特にトラブルがなければ、どのタイプのクレンジングでも問題ありません。
このあと紹介する「ポイント②：メイクの濃さ」に合わせて選ぶと◎です。

■ニキビ肌・敏感肌

肌への刺激をできるだけ抑えつつ、不要な汚れだけをきちんと落とすことが大切です。
おすすめはオイルインの水性クレンジングジェル。

このタイプは適度なとろみがあり、摩擦を起こしにくいため肌への刺激が少なく、やさしくメイクを浮かせて落とせます。

■脂性肌

思春期から20代に多い脂性肌には、しっかり汚れを取り除く洗浄力のあるクレンジングが向いています。
おすすめはクレンジングバーム・ジェル・リキッドタイプ。

中でも、オイルインジェルは余分な皮脂や毛穴汚れをすっきり落とせます。
リキッドタイプは洗い上がりがさっぱりし、オイル残りが気にならないのが特長です。

■乾燥肌・インナードライ肌

一見皮脂が多くても、実は内側が乾いている“インナードライ肌”の方もいます。
これは、乾燥が原因で皮脂が過剰分泌されている状態です。

こうした肌には、ミルクタイプやクリームタイプのクレンジングがおすすめ。
オイル配合が少なく、肌のうるおいを守りながらやさしくメイクを落とせます。

逆に、オイルクレンジングや界面活性剤で落とす水クレンジングは刺激になりやすいので避けた方が安心です。

【ポイント②】メイクの濃さに合わせて選ぶ

もうひとつの選び方は、ベースメイクの濃さやタイプに合わせること。

■しっかりメイク派におすすめ

リキッドファンデーションやウォータープルーフの日焼け止めなど、しっかりメイクをしている方には
オイルクレンジングやクレンジングバームが最適です。

高い洗浄力でメイク汚れをすばやく浮かせるため、肌への摩擦を最小限に抑えられます。
特にクレンジングバームは、洗浄力がありながら保湿効果も高く、乾燥を防ぐ点でも優秀です。

■ふんわりメイク派におすすめ

BBクリームやパウダーファンデーションなど、ナチュラルメイクが中心の方には
ジェル・ミルク・クリームタイプのクレンジングが向いています。

これらは洗浄力がマイルドで、肌への負担が少ないのが魅力です。
中でもオイルイン水性ジェルは、適度なメイク落ちとやさしい使用感のバランスが◎。

ウォータープルーフのマスカラなど、ポイントメイクをしている場合は
専用のポイントメイクアップリムーバーを使うのがおすすめです。

■マツエク派におすすめ

まつげエクステをしている方は、リキッド（水性）クレンジングを選びましょう。
オイルが配合されたクレンジングは、マツエクのグルー（接着剤）を弱めてしまうためNGです。

ただし、水クレンジングは界面活性剤でメイクを落とすため、乾燥を感じやすい点に注意。
アイメイク部分だけを水クレンジングで落とし、顔全体はミルクやジェルタイプでやさしくオフするのがおすすめです。
使用時はまつげに触れないように注意しましょう。

その他、クレンジングの詳しい種類別の特徴が気になる方はこちら▼

【クレンジングは8種類】メイクや肌質に合うクレンジングは？

まとめ

今回は「肌タイプから選ぶ方法」と「メイクの濃さから選ぶ方法」という2つの視点で、クレンジングの選び方をご紹介しました。

クレンジング選びで迷うのは、乾燥肌・敏感肌・ニキビ肌など、肌トラブルを抱えている方ではないでしょうか。
肌への刺激をできるだけ抑えたい気持ちはもちろん大切ですが、「刺激が少ない＝良い」とは限りません。
メイクがしっかり落ちきらないまま残ってしまうと、それが原因で新たなトラブルを招くこともあります。

肌に悩みがある方は、まず普段のメイクを肌にやさしいものに変えることを意識しましょう。
クレンジングは、ジェル・ミルク・クリームタイプなどのマイルドなものがおすすめです。
ベースメイクは水溶性ファンデーションやミネラル系、BBクリームなど落としやすいタイプを選び、
ポイントメイクはお湯で落とせるマスカラなどを使うと、肌への負担をぐっと減らせます。

ウォータープルーフなどのしっかりメイクは特別な日だけにして、
その際はオイルクレンジングやリキッドクレンジングで手早くオフしましょう。

クレンジングの目安時間は1分程度。
その時間内にメイクが落ちていなければ、洗浄力が不足しているサインです。
メイクやクレンジングのどちらかを見直す必要があります。

一見手間に思えるかもしれませんが、
メイクに合わせた正しいクレンジング選びができると、日々の肌負担が減り、トラブルも自然と少なくなります。

肌荒れを隠すためにメイクを濃くするよりも、
肌トラブルの根本を整えて「隠さなくてもいい肌」を目指しましょう。

健康な肌の方は、基本的にメイクの濃さに合わせてクレンジングを選ぶことを意識すると、
無理なく美しい肌をキープできます。