シミやシワ、たるみなど、年齢とともに気になりはじめる肌の変化。
若々しい印象を保つためのスキンケアといえば、紫外線対策や丁寧な洗顔、十分な保湿が思い浮かびますよね。
そんな中、近年注目を集めているのが「抗糖化」という新しいエイジングケアの考え方です。
これは肌に直接アプローチするのではなく、糖の摂取を意識的に抑えることで老化の進行を防ぐというアプローチ。
まだあまり知られていない「抗糖化」の仕組みや、その実践方法とは?
肌のシミやシワが気になる方にこそ知ってほしい、“体の内側からはじめるエイジングケア”をご紹介します。
糖化とは?

シワやたるみなど、肌のハリを失う原因としてよく知られているのが、加齢にともなう筋力の低下です。
そのため、顔の筋肉を鍛えるトレーニングや、コラーゲンなどの美容成分を取り入れるケアを実践している方も多いのではないでしょうか。
しかし、肌の老化を引き起こす原因はそれだけではありません。
近年注目されているのが、体内で起こる「糖化」現象です。
糖化とは、食事などで摂取した糖質が、体内のたんぱく質と結びつくことで「AGEs(終末糖化産物)」と呼ばれる物質が生成される反応のこと。
このAGEsが、肌の弾力を支えるコラーゲン繊維に蓄積すると、コラーゲンが硬化し、肌はハリを失い、たるみやシワといった老化現象を引き起こすとされています。
お肌のハリを奪う「AGEs」って?
AGEs(エージーイー)とは、「終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)」と呼ばれる物質で、肌の老化やトラブルに関わっていることが分かっています。これらは体内で自然に作られるだけでなく、日々の食事でも増えてしまうのです。
とくに注意が必要なのが、「焼く」「揚げる」といった高温調理。肉やバターなどをこうした方法で調理すると、AGEsが多く発生します。これは「メイラード反応」と呼ばれ、パンの焦げ目やベーコンのカリカリ感、炊き込みご飯のおこげなどがその一例です。
こうした“香ばしさ”や“焼き色”は食欲をそそりますが、実は体の内側では老化を早める原因になっていることもあるのです。
糖化が引き起こす身体への悪影響
糖化は、シワ・シミ・たるみ・くすみといった肌トラブルを引き起こすだけでなく、全身の健康にも深刻な影響を与えることがあります。
AGEs(終末糖化産物)が体内に蓄積することで、次のような不調が現れることが知られています。
動脈硬化とは?
動脈硬化とは、血管の壁が厚くなり、硬くなってしまう状態を指します。
体内でAGEs(終末糖化産物)が増えると、活性酸素の働きが強まり、血管の内側にある内皮細胞が傷つけられます。
さらに、酸化された脂質が蓄積されることで、動脈硬化が進行していきます。
このようにして起こる病気の総称が「動脈硬化症」で、以下のような深刻な病気を引き起こすことがあります。
動脈硬化症が関係する主な病気
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 高血圧
- その他の心疾患や脳血管障害 など
アルツハイマー
アルツハイマー病は、脳内の神経細胞が急速に減少し、記憶や判断力といった認知機能が低下していく進行性の疾患です。
その原因のひとつとして注目されているのが「食生活」で、特に糖分の過剰摂取がリスクを高めるとされています。
AGEs(糖化最終生成物)は、糖とたんぱく質が結びつくことで体内に生成されますが、このAGEsが神経細胞を傷つけ、死滅させる原因になると考えられています。
実際に、アルツハイマー患者の前頭葉では、健常者と比べて3倍以上ものAGEsが蓄積されていたという報告もあります。
さらに、糖尿病患者にアルツハイマーの発症率が高いことからも、AGEsとアルツハイマー病の関係性が強く示唆されています。
骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨密度の低下により骨がもろくなり、折れやすくなる疾患です。
この病気には「糖化」が深く関わっていることがわかってきました。
骨の健康に欠かせない成分のひとつがコラーゲン。
これはたんぱく質の一種で、丈夫な骨の構造を支える重要な役割を果たしています。
しかし、コラーゲンは糖と結びついて糖化が進むと、本来の柔軟性や弾力性を失い、質が低下してしまいます。
その結果、骨の形成がうまくいかなくなり、骨粗しょう症のリスクが高まるのです。
さらにコラーゲンは、関節を守る軟骨の主要成分でもあるため、糖化が進むと関節のクッション機能にも悪影響を及ぼし、関節痛や骨のトラブルにつながる可能性もあります。
薄毛
薄毛は見た目の印象に大きく影響するため、健康状態にかかわらず気にされる方が多い症状です。
髪の毛の主成分である「ケラチン」はたんぱく質の一種で、このケラチンが糖化しAGEs(糖化最終生成物)が増えると、抜け毛や白髪の原因になるといわれています。
そのほかにも、AGEsの蓄積によって引き起こされる体の不調は多岐にわたります。
甘いお菓子や高温調理の食品など、AGEsを増やす要因は私たちの身近にたくさんあります。
日々の生活習慣を見直し、糖化を防ぐ意識を持つことが大切です。
抗糖化によって期待できる美容と健康へのメリット
前述のように、糖化は私たちの健康や美容に悪影響を及ぼす要因のひとつです。
しかし、日々の生活の中で「抗糖化」を意識することで、肌や体の調子が整い、エイジングケアにもつながります。
では、抗糖化を実践することで、どのような美容や健康の効果が期待できるのでしょうか?
コラーゲンの働きをサポートし、ハリのある肌へ
先ほど触れたように、糖化によって生じるAGEsは、肌のハリや弾力を保つコラーゲンを損なってしまいます。
抗糖化を意識することで、AGEsの蓄積を抑え、コラーゲンを守ることが可能になります。
その結果、肌本来の弾力が保たれ、若々しい印象へと導かれるのです。
さらに、AGEsが肌細胞に与えるダメージを軽減できるため、肌全体の活性化にもつながります。
血流を整えて、肌本来の美しさを引き出す
AGEs(糖化最終生成物)は動脈硬化を引き起こす原因のひとつ。
これを防ぐ抗糖化ケアは、血流の改善にもつながります。
血流がスムーズになることで、細胞へ酸素や栄養がしっかり届けられ、肌の健康を内側から支えてくれます。
さらに、血行不良はターンオーバーの乱れを引き起こし、シワやシミの原因にも。
抗糖化によって血流が改善されれば、肌のごわつきやくすみを防ぎ、透明感のある若々しい肌へと導いてくれます。
抗糖化をサポートする食材とは?
摂りすぎた糖分が体内で糖化し、AGEsとして悪影響を及ぼす――それは避けたいものですよね。
でも実は、日々の食事から“抗糖化”をサポートすることが可能です。
うまく取り入れれば、糖化のダメージを抑える手助けになり、エイジングケアにもつながります。
ここでは、体の内側から抗糖化をサポートしてくれる注目の食材をご紹介します。
注目の渋皮が持つ力「栗」
栗の渋皮には、糖化を抑制する成分が含まれていることが最近の研究で明らかになっています。
普段は栗を加工する際に取り除かれてしまう部分ですが、この渋皮は抗糖化食品としての可能性が期待され、研究が進んでいる注目の食材です。
辛み控えめで食べやすい「新生姜」
生姜には「ショウガオール」という成分が含まれており、AGEsの生成を抑える効果があるといわれています。
新生姜も一般的な生姜と同じ品種で、成分の違いはほとんどありませんが、辛みがやや穏やかです。
そのため、抗糖化ケアとして生姜を積極的に取り入れたい場合は、食べやすい新生姜がおすすめです。
糖化対策にもおすすめの「モロヘイヤ」
栄養価の高さで知られるモロヘイヤは、抗糖化効果も期待できる野菜のひとつです。
ある大学の研究では、調査対象となった野菜の約9割に抗酸化作用が認められ、その中でもモロヘイヤは特に優れた効果を示したと報告されています。
毎日の食卓に取り入れやすい「サニーレタス」
「健康のために毎日サラダを食べる」という方も多いでしょう。
サラダの定番、サニーレタスも抗糖化に役立つ食材として多くの文献で紹介されています。
手軽に使えて味もさっぱりしているため、日常の食事に取り入れやすく、抗糖化ケアの強い味方になってくれます。
水分補給しながら抗糖化も!“お茶”のW効果
普段何気なく飲んでいるお茶にも、抗糖化作用が期待できます。
お茶に含まれるカテキンは、糖化を抑える効果があるとされ、エイジングケアにも役立っています。
つまり、特に意識しなくてもお茶を飲むだけで、水分補給と同時にスキンケアができるというわけです。
ただし、緑茶などカフェインを多く含む種類もあるため、カフェイン控えめの甜茶(てんちゃ)やルイボスティーがおすすめです。
また、抗糖化効果が特に高いとして、玄米茶が注目されている研究もあります。
抗糖化を促す生活習慣のポイント
抗糖化には、食事の見直しだけでなく、適度な運動やストレス管理も重要です。
体を動かしたり、心のリラックスを意識することは、シミやシワの予防にもつながる大切なエイジングケアの一環です。
楽しみながら取り組んでみましょう。
抗糖化に効果的な運動習慣
毎日しっかり運動するのが難しい場合でも、無理なく体を動かすことを心がけるだけで十分です。
例えば、デスクワークや立ち仕事の合間に軽いストレッチを取り入れるだけでも、血流が促されリフレッシュできます。
ちょっとした動きが抗糖化にも良い影響をもたらしますよ。
ストレスをためないためのおすすめ方法
忙しくて十分なストレス発散が難しい方も多いでしょう。
「ストレスを解消しなきゃ」と無理に考えすぎると、かえって負担になることもあります。
そんな時は、まずは短時間の瞑想を試してみてください。
1日5分〜10分、意識を“無”にするだけで頭がすっきりし、心身のリフレッシュにつながります。
まとめ
抗糖化は、糖分の過剰摂取による肥満や健康トラブルの予防に役立つだけでなく、肌のハリを改善し、シワやシミの対策にも効果が期待できます。
日常生活で「体に良いから」と糖分を控えたり、野菜を多く摂ったりする習慣は、まさに抗糖化ケアの一環と言えるでしょう。
これからもぜひ、その習慣を大切に続けていってくださいね!
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