手を美しく保つための3つのケア。ハンドケアを見直そう。

顔や首の他に、手は年齢が出やすい部分の一つと言われています。

どれだけフェイシャルケアに力を入れていても、手がカサカサと乾燥している、シミが目立つ、血管が浮き出る、骨に沿って筋張ると、年齢が上に見えてしまうことがあります。

手を美しく保つためのケア3つ

手には皮脂腺が少なく、皮脂によるバリア機能が不十分なため、乾燥やシミ・シワ、ひび割れなどのトラブルが起こりやすい部位です。

1)紫外線対策

まず1番に対処したいのが、紫外線対策です。
なぜなら紫外線は、光老化を起こすからです。

紫外線は肌細胞に活性酸素と呼ばれる成分を発生させますが、活性酸素はメラニンを生成させたり、細胞を酸化させることで細胞の老化を招きます。

この、紫外線による細胞の老化現象を光老化と言います

活性酸素で老化した細胞にはコラーゲンやエラスチンなどの、肌のハリを支える成分を新しく作り出すことが困難になります。
紫外線はシミを作るだけではなく、シワや肌のハリをも失わせるのです。

シミやシワはもちろんのこと、手の皮のたるみは筋張った手に見えてしまう要因です。
できればそれは避けたいですよね。

1番重要なのは、紫外線をしっかりとブロックしてあげることです。
日焼け止めは外出する少し前からしっかりと塗っておくこと。
日焼け止めは塗ってしばらくしてから効果を発揮しますので、外出の直前に塗るのは少し遅いのです。

また、日焼け止めは汗で流れてしまうので、2〜3時間おきにこまめに塗ること。
塗る際にはしっかりと規定量を塗るようにしましょう。

こまめな塗り直しが面倒に感じる人は、スプレータイプの日焼け止めですと、簡単に塗りなおすことができます。
スプレータイプの日焼け止めには、虫除け効果が付随している商品もあるのでアウトドアには一石二鳥です。

また、日焼け止めの塗り直しが困難な場合は、UVカット加工が施されているアームカバーや薄手のカーディガンなどもおすすめです。

実はUVカット加工の布製品は、1年目より2年目、2年目より3年目の方がUVカット効果が薄れてしまうのです。

2年を目処に買い換えていくと、おしゃれも楽しめていいですね。

2)手の保湿はハンドクリーム、+1

保湿がおそそかになると、皮膚の角質が厚くなる角質肥厚・角質化と呼ばれる状態になります。

これは肌の水分が乾燥で減ることで角質が硬くなり、ターンオーバーでは排出されないために起こる現象です。

角質肥厚を起こした手は皮膚が厚く硬くなり、触り心地・見た目共にガサガサゴワゴワする他、肌の色もくすんで黒く見えてしまいます。

皮膚が厚くくすんだ肌色は、老化を感じさせる大きな要因です。

この角質肥厚を防ぐためにはこまめな保湿が重要です。

手の保湿というとハンドクリームを思い浮かべますが、その前に一手間。
化粧水を塗布してからハンドクリームを塗るようにしましょう。

保湿で重要なのは肌に水分を与えることですが、ハンドクリームだと水分を与える前に油分でフタをしてしまうことになります。

ハンドクリームだけ塗った手は、パッと見は滑らかになったように感じますが、肌が本当の健康を取り戻し、ターンオーバーの周期が整うためには水分が欠かせません。
ハンドクリームだけでは、悪化を防ぐことはできても改善は難しいのです。

ハンドケアの保湿もお顔と同じく、化粧水とクリームはワンセットを習慣にしましょう。

ただ、手は洗う頻度が高く、化粧水もプラスしてこまめに塗りなおすことは負担に感じることもありますよね。
そんな時はハンド用のミストがおすすめです。
ハンド用のミストはしっかりとなじませる手間が少ないので、取り入れやすいアイテムです。

ハンドケアが日々の負担にならないよう、便利なアイテムは上手に取り入れるといいですね。

3)手にも美白スペシャルケアを

手が浅黒くなっている理由には2つのパターンがあります。

1つは上記した通り、角質肥厚気味になっているためのくすみです。

角質が排出されずに滞ってしまうと肌の透明感がなくなり、くすんで浅黒く見えてしまいます。

このくすみは、保湿をしっかりと続けることで改善されていきます。
手を洗った後や寝る前には、必ず保湿ケアをするクセをつけていきましょう。

角質肥厚によるくすみには、スクラブによるケアも効果的です。

ボディ用のスクラブは塩が使われていることが多いのですが、ハンドケアの場合は砂糖がスクラブの原材料として配合されているシュガースクラブがおすすめです。

砂糖には保湿効果がある他、塩に比べて粒子の形がまろやかで溶けやすい性質を持っているので、ハンドケアに向いています。
スクラブのやりすぎは逆に肌トラブルを招きかねませんので、1週間に1度などのペースで行うようにしましょう。

また、手は体の末端ということもあり血流が滞りやすい部分です。
血流が滞ると肌はくすんで見えるます。
化粧水やハンドクリームは、血行が良くなるように軽く揉みほぐしながら塗ると肌に透明感が出ますよ。

マッサージは末端冷え性を解消してくれますし、血流が良くなるとターンオーバーも正常な周期に近づきます。
マッサージでむくみが取れると指も美しく見えるので、ハンドマッサージは保湿効果も含め一石四鳥です。

手が浅黒くなるもう1つの理由は、紫外線による日焼けです。

手は紫外線にさらされることが多い上に、顔と違って日焼け止めなどの紫外線対策がおろそかになりがちです。

日焼けは紫外線によって刺激された皮膚に、茶色のメラニン色素が発生するために起こる現象です。
健康な肌であれば、発生したメラニン色素はターンオーバーとともに排出されます。

しかし、ターンオーバーが滞った肌はメラニン色素が排出されず、そのまま色素が居座ってしまう(色素沈着)ために黒くなったり、シミができたりしてしまうのです。

色素沈着は保湿ケアを続けることで改善を図ることができます。
その際のケアにおすすめなのは、美白効果のあるケア用品を取り入れることです。

ビタミンCやビタミンC誘導体、ハイドロキノンなど美白に効果のある成分が配合されているものや、プラセンタやヒアルロン酸、セラミドなどの高保湿で肌のターンオーバーの正常化を促す成分が配合されているものが望ましいです。

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また、手にも顔と同じようにパックしてあげることも有効です。

美白パックには様々な種類がありますが、シートタイプは形が合わないため、ジェルやクリーム状の手に塗り広げられるタイプがおすすめです。

塗布するパックは拭き取りタイプや洗い流しタイプ、ピーリングタイプなどに細分化されますが、手はパックしている間は作業が滞りますし、手は何かと洗う機会が多いもの。

様々なパックの中でも、ハンドケアにはスリーピングパックタイプがおすすめです。

寝る前につけて翌朝洗い流すタイプなので、眠っているうちに集中的にケアしてあげましょう。
塗布後にさらりと乾くタイプを選べば、寝具を汚す心配もありませんよ。

まとめ

手を美しく保つ為には、紫外線対策と保湿、そしてスペシャルケアが欠かせません。

仕事に家事に育児に遊びにと酷使する手ですから、日頃のちょっとした心がけを忘れずにケアしていきましょう。