手肌を乾燥から守るために今日からできる3つのルール

乾燥肌を引き起こす大きな要因のひとつが、「洗いすぎ」であると言われています。
特に以下のような洗い方は、肌のうるおいを奪い、乾燥を招きやすくなります。

  • 熱いお湯で洗う
  • 洗剤(ボディソープ・ハンドソープなど)を多用する
  • ゴシゴシこすって洗う
  • 1日に何度も繰り返し洗う

中でも「手」は乾燥しやすい部位として、男女問わず多くの人が悩みを抱えるパーツです。
手は日常の中で洗う回数が非常に多いことに加え、乾燥した状態のまま使い続けることで角質層がダメージを受け、剥がれてしまうことがあります。

その結果、わずかな刺激や雑菌にも負けやすくなり、赤み・かゆみが出たり、炎症やひび割れといった重いトラブルにつながることも少なくありません。

手が乾燥しやすい理由とは

洗剤を使う頻度に関わらず、手はもともと乾燥しやすい部位です。
その背景には“肌のバリア機能”が深く関係しています。

私たちの皮膚には、外部刺激から肌を守り、内側の水分が逃げないように保つ「バリア機能」が備わっています。
このバリア機能は、肌に十分な水分が蓄えられ、その表面が皮脂でできた「うるおいのベール(皮脂膜)」で包まれていることで正常に働きます。
皮脂膜は、皮脂と汗が混ざり合ってできる天然の保湿クリームのような存在です。

しかし手の場合、この皮脂膜を作るための皮脂腺が手のひらにはなく、手の甲にほんの少しあるだけ。
そのため、ほかの部位と比べてうるおいを守りにくい構造になっています。

さらに、角質の水分保持に欠かせない「角質間脂質(セラミド)」や、水分蒸発を防ぐグリセリンを作り出す常在菌(ブドウ球菌)など、肌を守るために必要な要素も、手を何度も洗うことで簡単に失われてしまいます。

加えて、多くの洗剤に含まれる合成界面活性剤は、肌のバリア機能を壊しやすい成分です。
これらが重なることでバリア機能が低下し、乾燥が進んで肌の修復が追いつかなくなります。

その結果、外からの刺激や細菌に負けやすくなり、あかぎれ・ひび割れ・かゆみ・湿疹といったトラブルに発展しやすくなるのです。

手を乾燥させないための3つのルール

手はもともと乾燥しやすい部位ですが、少しの工夫で乾燥を大きく抑えることができます。
まずは、毎日の習慣として取り入れたい「乾燥を防ぐ3つのルール」をご紹介します。

1)正しい保湿でうるおいをキープ

手が乾燥する主な原因は頻繁な手洗いですが、生活上、手を洗わずに過ごすことはできませんよね。
だからこそ大切なのが、こまめな保湿の習慣です。

洗うたびに奪われてしまう皮脂やセラミドなどの油分を、ハンドクリームでしっかり補いましょう。
理想は、手を洗うたびにハンドクリームを塗り直すこと。

さらに効果を高めたい場合は、
「ハンドクリームの前に化粧水で水分補給」
をするのがおすすめです。肌に水分が満たされ、うるおいを保ちやすくなります。

水仕事の後に濡れたまま使えるハンドケア用品も増えているので、負担の少ない方法を取り入れてみてください。

食器用・洗濯用の洗剤には強力な合成界面活性剤が使われていることが多いため、水仕事は必ずゴム手袋を着用しましょう。
使用後はしっかり乾かして、雑菌が繁殖しないように気をつけてください。湿ったままの手袋は手荒れの原因になります。

また、ワセリンは手荒れの強い味方です。
水仕事の前にパール1粒大ほどを手にすり込むことで、水や洗剤の刺激から守る「バリア」として働きます。
手荒れしやすい方はぜひ取り入れてみてください。

2)見落としがちな紫外線対策をしっかりと

乾燥と紫外線は一見関係なさそうですが、実は紫外線ダメージも乾燥を進める原因です。
肌細胞に刺激を与え、バリア機能を低下させてしまいます。

手先まで日焼け止めを丁寧に塗り、紫外線の強い5〜8月はアームカバーなどを活用しましょう。
ハンドクリーム同様、日焼け止めも手洗い後の塗り直しが理想的です。

外出時はUVカット効果のあるハンドクリーム、家では保湿重視のタイプなど、シーンに合わせて使い分けると負担なく続けられます。

3)冷えは乾燥の大敵。血流を促してなめらか肌へ

肌は、摂取したタンパク質・ビタミン・ミネラルなどの栄養が行き届くことで新しい細胞をつくり、うるおいを保ちます。
しかし、体の末端である手先は冷えやすく、血流が滞ると必要な栄養が届きにくくなります。
これも手が乾燥しやすい理由のひとつです。

特に女性に多い「末端冷え性」は要注意。
まずは手首を冷やさないことが大切です。袖で手首が隠れる服装やアームウォーマーなどを活用しましょう。

手が冷えたときは、簡単な運動やマッサージがおすすめです。

◎ ぐーぱー運動

手を「ぐー」「ぱー」と繰り返すだけの簡単ケア。
握るときは親指を中に入れ、開くときは手のひらが心地よく伸びるところまで広げます。
血流が促されてポカポカしてきます。

◎ 指間穴(しかんけつ)のツボ押し

指の付け根、指と指の間あたりにあるツボです。
親指と中指でゆっくり押すと血流が良くなり、手が温まります。

手がしっかり温まれば、血流に乗って栄養が行き渡り、健康な肌細胞が水分をしっかり抱えられるようになります。

まとめ

手の乾燥を引き起こす大きな原因は、頻繁な手洗いによって「うるおいのベール」が失われてしまうことにあります。
とはいえ、衛生面から手洗いを避けることはできません。

だからこそ、こまめなハンドクリームや日焼け止めでのケア、そして 手を冷やさないなど体の内側からのケア を組み合わせることが大切です。

毎日の小さな習慣が、乾燥知らずのなめらかな手肌を守ってくれます。

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