肌の悩みにあったおすすめの美顔器

どんなに化粧品を変えても肌の悩みが解決しない、今のスキンケアだけじゃ満足しない、エステに通う時間がない。そんな悩みを解決してくれるのが家庭用の美顔器です。
しかし、世の中にはたくさんの種類の美顔器が出ていて、機能も美顔器によって違い、どれを選んだらいいのか迷ってしまいます。

中には多機能を搭載した美顔器もありますが、大きく分けて肌の表面をキレイにお手入れするタイプと、肌の内部に働きかけてキレイにするタイプがあります。肌をクレンジングしたり、美容液を浸透させたり、顔の筋肉に働きかけたり、美顔器によって効果もそれぞれ異なります。

そこで、肌の悩み別に有効な美顔器の機能をご紹介します。

悩みにオススメの美顔器と特徴

美顔器は、イオン導入/導出・LED・ラジオ波・EMS・超音波・ローラー・スチーマーなど様々な種類があります。クレンジング機能や、美容液などの浸透性を高めたり、表情筋に働きかけたり、血行やリンパの流れの促進など、美顔器は多種多様にあります。

イオン導入・導出タイプ

肌にマイナスまたはプラスの微弱な電流を流してフェイシャルケアを行う美顔器。

イオン導出は、化粧水をたっぷり染み込ませたコットンを併用します。肌の表面にプラスの電流を流し、洗顔で落としきれない細かい汚れや毛穴汚れなどをコットンに吸着させる働きがあります。

イオン導入は、化粧水や美容液を併用します。肌の表面にマイナスの電流を流し、化粧水などの美容成分を肌の内部(角質層)まで浸透させる働きがあります。

肌のザラつきや毛穴の汚れを解消、シミ、シワ、乾燥の改善、ニキビ予防、美白効果

イオン導出は古い角質、毛穴の汚れ、余分な皮脂を除去します。肌のくすみを改善したり、皮脂がたまった毛穴が起こす炎症が原因のニキビ予防にも有効です。

化粧水や美容液を手で顔に伸ばすだけでは、肌に奥までは浸透しません。イオン導入は美容成分を肌の奥に浸透させ、潤いを補ったりシミのもとに働きかけたりします。

肌のザラつきはターンオーバーの乱れで古い角質が溜まっていることが原因です。イオン導出で古い角質を除去し、イオン導入で美容成分を肌にしっかり入れて、ターンオーバーを促進させて柔らかい肌に仕上げます。

LED(光エステ、フェイシャルフォト)タイプ

LEDの光を肌にあててトリートメントする美顔器。光の色は機能別に、赤・青・黄・白など。肌に直接あてずに、少し離した位置から照射します。

シワ、たるみ、毛穴の開きの改善、ニキビを肌の内側からトリートメント

赤色のLEDは肌内部のコラーゲンを増殖させ、血行をよくして新陳代謝を上げます。肌の内側からハリとツヤを出すので、シワやたるみ、毛穴の開きに有効です。ターンオーバーにも有効なので、肌のゴワつきが気になる方にもおすすめです。

青色のLEDはアクネ菌を殺菌し、肌のキメを整えます。炎症を起こし始めた赤ニキビなどに有効で、悪化を抑制します。ニキビ予防にも有効です。

ラジオ波(RF)タイプ

ラジオ波とは高周波の一種で、肌にあてると内部の水分と反応してジュール熱が発生し、ジワジワと温めます。
血流やリンパの流れをよくし、表情筋などの筋肉に働きかける美顔器。美顔器によっては、ラジオ波と他の機能を同時に出力することができるものもあります。
肌の内側を発熱させるので、炎症を起こしていたり日焼けやニキビの部分には使用を控えましょう。

シワ、たるみ、むくみの改善、リフトアップ効果

肌の内側を温めて表情筋を引き締めるため、たるみやフェイスラインをすっきりさせ、むくみを解消してハリを出します。あごや頰のたるみ、ほうれい線、目尻や口元などの小じわにも効果的です。

EMS(Electrical Muscle Stimulation)タイプ

EMSとは、低周波のことです。微弱なパルス電流の刺激で顔の筋肉を動かし、表情筋を鍛える美顔器。強制的に動かして運動させるため、普段は動かさないような筋肉も刺激して引き締めることができます。また、固くなった筋肉をほぐしてコリを解消する効果もあります。
EMSは深部まで届き、肌内部のコラーゲンの生成を促進します。

シワ、たるみ、ほうれい線、毛穴の開きの改善、リフトアップ効果

顔の筋肉を運動させて引き締めるので、たるんだ頰やアゴ、ほうれい線を解消してリフトアップ効果をもたらします。コラーゲンの生成促進で肌にハリを与えるので、毛穴の開きを引き締めたり小ジワの解消も期待できます。

超音波タイプ

1秒間に数万回の超音波を発し、その振動で顔の血流やリンパを刺激して血行を良くする美顔器。化粧水や美容液、ジェルなどと併用して行います。
また、水を使用して毛穴や肌の表面に溜まった皮脂や古い角質などの細かな汚れを浮かせて除去する、ピーリング機能もあります。

毛穴の汚れ、ニキビ予防、たるみ・むくみの改善、小顔効果

超音波によるピーリング機能は、毛穴の汚れや古い角質を除去します。毛穴の詰まりが気になる方やニキビ予防に有効です。
超音波マッサージは肌の奥の角質層に働きかけるので、血流を良くしてむくみを解消したり、表情筋を刺激して引き締める効果があります。頰やほうれい線のたるみを改善してハリを出し、フェイスラインをすっきりさせるので小顔効果も期待できます。
他にも、血行をよくして肌をワントーン明るくさせる働きもあります。

美顔ローラータイプ

肌の上で転がして表情筋に働きかける、電力が不要の美顔器。
肌の上での滑りがよくなかったり、力を入れて何度も転がしたりするとシワやたるみの原因となり、逆効果になってしまう場合があります。使用の際は十分に注意が必要です。
また、種類によっては顔以外にも二の腕や太ももなど、全身に使えるものもあります。

むくみの解消、リフトアップ効果、リンパマッサージ

充電不要なので、時間のない朝のメイク前や風呂場などで、むくみやコリを感じたところにすぐ使えるメリットがあります。リンパの流れを良くして表情筋を引き締めるので、むくみの解消をリフトアップ効果が期待できます。
ただし、力強く転がしたり長時間やり続けると血行がよくなり過ぎて赤くなってしまう場合があるので、注意しましょう。

スチーム美顔器タイプ

蒸気をあてることで肌を保湿させたり、エステやスペシャルケアの前に毛穴を開かせ肌を柔らかくさせる美顔器。

肌の保湿、毛穴の汚れ改善、化粧水などの浸透性を高めたい

スチーマーは肌を潤して柔らかくし、毛穴を開かせる効果があります。肌が柔らかい状態だと化粧水や美容液の浸透性が高まります。
蒸しタオルの役割を果たすので、美顔器を使用する前にスチーマーをあてておくとより効果的です。
温冷機能があるスチーマーは、毛穴の引き締め効果も期待できます。
機種によってはアロマと併用することができるので、リラックス効果を楽しむことができます。

美顔器によるセルフエステで気をつけること

全ての美顔器は使い慣れてくればくるほど、取り扱いに注意が必要です。

美顔器を使用する前の準備

美顔器を使用する前に、まず洗顔して肌を清潔な状態にしておくことが大切です。皮脂やホコリ、メイク汚れなどが肌の表面に残ったまま美顔器を使用すると、色素沈着や刺激を受けて炎症を起こしたりしてしまいます。
美顔器のクレンジング機能を使う場合でも、使用前に必ず洗顔してキレイな状態で行うようにしましょう。

また、洗顔後に化粧水や美容液で肌を整えたり、ジェルを塗布してから施術を行う美顔器もあります。美顔器は摩擦でシワや乾燥などを招く恐れがあるので、事前準備は各美顔器の使用方法をしっかり守るようにしましょう。

美顔器自体も、使用前・使用後・保管時は清潔にしておくことも大切です。精製水やアルコール消毒液などを使って柔らかいタオルで美顔器全体を拭き、雑菌の繁殖を防いだりホコリや汚れを落としましょう。スチーマーはカビが発生しないようしっかり水分を拭き取って乾かすなど、自分の肌と同じように美顔器も常に清潔を保つようにしましょう。美顔器のお手入れ方法は機種などによって異なるので、取り扱い説明書を参考にしましょう。

オーバートリートメントに注意

家庭用美顔器のお手軽さでつい失敗してしまうのが、「オーバートリートメント」です。オーバートリートメントとは、施術のやり過ぎのことを言います。
もっとキレイになりたい、一気にケアしてしまいたい、施術が物足りないと思うが故に、規定よりも長い時間で美顔器を使用したり、小まめに何度も美顔器をあててしまうことはありませんか?
使用方法の規定時間、規定回数以上に美顔器を使用する(オーバートリートメント)と、肌に負担がかかって返って悪化してしまうことがあります。
美顔器で肌の表面を長い時間刺激し続けると、毛穴が広がってしまったり、乾燥を招いたりします。それがシワやたるみ、シミの原因に繋がり本末転倒です。
美顔器の使用方法は必ず守り、オーバートリートメントしないよう十分に注意してください。

美顔器の故障

充電式の美顔器の場合、携帯電話やスマートフォンなどと同じように、何回も使用していると充電池が劣化します。規定時間内での連続使用に耐えられなくなったり、施術の途中で充電切れしてしまい、美顔器の効果が得られなくなります。
そのような異常がみられた場合は使用を中止し、メーカーに相談して、必要であれば修理を受けましょう。

美顔器の使用を控える場合

美顔器はいつでも、誰でも使用できるとは限りません。

皮膚の薄いまぶたや目の周り、くちびる、タトゥー、日焼けや火傷をした肌、治療中の患部など、美顔器によっては使用できない部位があります。
また、妊娠・授乳中の人、ペースメーカーを使用している人など、美顔器を使用することができない場合もあります。

美顔器を購入、使用する前に必ず注意書きを確認するようにしましょう。