春の肌荒れに効く3つの対策:その2 — 紫外線(UV)編 — 春のUVAは夏とほぼ同じ

前回ご紹介した「春の乾燥対策」に続いて、今回は春に特に注意したい紫外線(UV)対策についてお伝えします。

春の肌荒れに3つの対策。その1【乾燥】実は怖い、春の乾燥

寒く厳しい冬が過ぎ、ぽかぽかとした春の日差しに心が緩みがちな季節ですが、実はこの心地よい陽気の裏に落とし穴があります。
紫外線の中でも肌老化に深く関わるUVAは、春の時期に最も多く地上へ降り注いでいるのです。

日ごとに強さを増すUVをいち早く察知し、早めに紫外線対策を始めることが、美肌を守る大切なポイントです。

春の肌荒れを防ぐためのUVケア

柔らかな春の日差しに油断してしまいがちですが、実はこの季節の紫外線(UV-A)量は真夏とほとんど変わりません。

UV-Aは肌のハリを支えるコラーゲンを破壊し、シミの原因となるメラノサイトを刺激するなど、美容の大敵ともいえる存在。
春こそ、しっかりとした紫外線対策が欠かせません。

紫外線ケアは、肌の外側からの保護内側からのケアの両方を行うことがポイントです。

外からのUV対策

まずは基本となる日焼け止め。
肌への負担を抑えつつ、紫外線を物理的にカットできるメイクを心がけましょう。

日常使いならSPF20〜30程度で十分ですが、屋外で過ごす時間が長い日はSPF40〜50を選ぶのが安心です。

日焼け止めに含まれる成分には紫外線散乱剤紫外線吸収剤の2種類があります。
中でも春の敏感肌には、肌負担が少ない紫外線散乱剤タイプがおすすめです。

日焼け止めをしっかり効かせるには、

  • 規定量をきちんと塗ること
  • 汗や皮脂で落ちたらこまめに塗り直すこと

この2点が大切です。

また、パウダリーファンデーションは肌にやさしく、紫外線を反射する効果もあるため、春メイクにぴったりです。

内からのUV対策

食事でも紫外線ダメージを防ぐことができます。
おすすめは、ビタミンC・リコピン・ポリフェノールなどの抗酸化成分を多く含む食材です。

紫外線を浴びると活性酸素が発生し、肌細胞はこれを除去するためにビタミンCを大量に消費します。
ビタミンCは体内に蓄えられないため、1日の中でこまめに摂ることが重要です。サプリで補うのも良い方法です。

春が旬のおすすめ食材は、

  • ビタミンC豊富ないちご・春キャベツ
  • βカロテン・ビタミンEも含む菜の花
  • ポリフェノールがうれしいふきのとう

など。旬の野菜は栄養価が高く、季節のUV対策にぴったりです。

さらに、最近では「飲む日焼け止め」と呼ばれるサプリメントも登場しています。
これは抗酸化作用や抗炎症作用により日焼けダメージを軽減するもので、「飲めば焼けない」わけではありません。

あくまで外側のUVケアを補うサポートアイテムとして活用しましょう。

春にうっかり日焼けしてしまったら

もし春の日差しでうっかり日焼けしてしまった場合は、とにかく早めの保水ケアが大切です。

春は真夏ほどUVBが強くないため、真っ赤になるほど焼けることは少ないものの、
それでも炎症(サンバーン)が起きてしまったときは、まず患部をしっかり冷やすことが第一です。

その後、汗やほこりをやさしく洗い流し、高保湿タイプの化粧水や水溶性ジェルで肌にたっぷり水分を与えましょう。
オイルやクリームは、熱がこもる原因になることもあるため、炎症が落ち着いてから必要な部分に薄く使用するのがおすすめです。

また、日焼け直後に美白化粧品を使うのは要注意。
美白成分の中には刺激が強いものもあり、乾燥や赤みを悪化させてしまうことがあります。
ビタミンC誘導体などの美白アイテムは、炎症や乾燥が落ち着いた頃に取り入れるようにしましょう。

一方、プラセンタやヒアルロン酸、セラミドなどは、刺激を与えずに肌の回復をサポートしてくれる成分です。
日焼け後のケアには、これらの保湿・修復系アイテムを中心に取り入れると安心です。


冬の間に透明感を増した肌をキープできるかどうかは、春の紫外線対策次第
日を浴びる前も後も、しっかりとしたUVケアを心がけて、美しい素肌を守りましょう。

次回は、春に起こりやすい「肌の炎症対策」についてご紹介します。

春の肌荒れに効く3つの対策:その3 — 炎症編 — 花粉・PM2.5・ほこりにご注意を

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プラセンタとヒアルロン酸配合の、まるで美容液のような日焼け止め

紫外線から肌をしっかり守りながら、乾燥や肌荒れも防ぐ保湿成分を配合。軽いテクスチャーでべたつかず、日常のメイク前にも下地としても使いやすアイテム。