肌質別で失敗しない!本当に効く保湿剤の選び方

保湿剤と一口にいっても、薬事上の区分や基材、いわゆるテクスチャーの違いによって、その働きや得意分野は大きく異なります。
保湿と書かれていれば、どれも同じ効果が得られると思われがちですが、実際にはそうではありません。

乾燥やゴワつき、敏感に傾きやすい肌、年齢とともに変化する肌状態など、肌悩みにはそれぞれ原因があり、適した保湿剤も異なります。
肌に合わない保湿剤を使い続けることで、十分な効果を実感できない場合もあります。

そこで本記事では、肌質やお悩み別に本当に必要な保湿剤の基材タイプを分かりやすく整理しました。
自分の肌に合う保湿ケアを見つけるためのヒントとして、ぜひご覧ください。

保湿剤の基材タイプの詳細については、下記のページをご参照ください。

自分の乾燥対策に合う保湿剤のタイプは?

肌に水分を届ける保湿が必要な肌悩みとは

肌にうるおいを与え、内側から保湿したい場合は、水分をしっかり補給できる浸透性の高い基材でケアすることが重要です。

次のようなお悩みや肌質がある場合は、特に水分補給を重視した保湿が適しています。

  • ニキビができやすい肌
  • 毛穴の開きが気になる
  • 肌表面は皮脂が出やすいのに、ハリやうるおいを感じにくいインナードライ肌
  • 小じわやちりめんジワが目立つ
  • シミやくすみが気になる
  • 摩擦や傷によって生じた色素沈着
  • たるみやほうれい線が気になる
  • ひたいや頰のザラつき
  • 顎のゴワつき
  • 普通肌や脂性肌でも、乾燥を感じることがある場合

肌の水分量が不足すると、ターンオーバーが乱れやすくなり、こうした肌トラブルを招きやすくなります。

水分補給に適した保湿剤としては、次のタイプがおすすめです。

  • ローションタイプ
  • ミルクタイプ

肌の水分量が高まることで、ターンオーバーが整いやすくなり、ニキビや毛穴の目立ち、ザラつきやゴワつきの改善が期待できます。
また、皮脂分泌のバランスも整い、ベタつきやテカリを感じにくい肌状態へと導かれます。

保湿の際は、浸透性の低いオイルやクリームを多用するのではなく、油分を控えたローションやミルクを中心に取り入れましょう。
ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなど、保水力をサポートする成分を配合したアイテムを選ぶのがおすすめです。

肌の水分を保護して乾燥化を防ぎたい

肌本来が持っているバリア機能(皮脂膜)が正常に働いていないと、次のような肌トラブルが起こります。


  • ガサつきによる肌荒れ
  • 冬場やエアコンなどの空気による乾燥
  • かぶれ
  • 汗疹
  • 洗顔後、肌のツッパリ感が強い

肌が十分に潤っている状態だと、肌の表面にはバリア機能が正常に働きます。このバリア機能は、肌の水分の蒸発を防ぎ、外部からの刺激物から肌を守ります。

しかし、肌の潤いが不十分だとバリア機能も働かないため、上記のような肌トラブルを引き起こします。特に乳幼児の肌はまだバリア機能が大人ほど働いていない場合があり、肌表面が乾燥しやすく、かぶれたり、湿疹、汗疹になったりします。

肌のバリア機能を補って乾燥を防ぐには、以下の保湿剤が適しています。

  1. オイルタイプ
  2. クリームタイプ

油分を含んだ基材タイプは、肌の表面に膜を張ってバリア機能と同じような役目を果たします。肌をやわらかくする効果もあるため、ボディマッサージなどにも適しています。
また、様々な成分を配合しているその他の基材タイプと比べると、オイルは天然素材をシンプルに使用しているため、化粧品にかぶれやすい人にもおすすめです。
ただし、油分が多いと肌への浸透性が低くなるため、ローションなどと併用して使うとより保湿効果が上がります。
乾燥が気になる乳幼児には、ベビーローションで肌を潤した後にベビーオイルまたはクリームで保護するとよいでしょう。

乾燥が進んだ肌を守るための保湿剤選び

肌の水分が失われ、バリア機能である皮脂膜が十分に働かなくなると、肌は慢性的な乾燥状態に陥りやすくなります。

その結果、次のようなトラブルが現れやすくなります。


  • 乾燥肌
  • シワの目立ち
  • 手足のカサつき
  • 肘や膝、かかとのガサつき
  • 肌表面に粉がふく

慢性的な乾燥状態が続くと角質が硬化し、皮膚が色素沈着を起こして変色してしまう場合もあります。
肌の保水と保護の両方を備えたタイプの商品でケアする必要があります。

ローションを塗布した上にオイルを馴染ませるのも効果的ですが、もっとシンプルに保湿性を高めて持続させるのに適しているのは、以下の保湿剤になります。

  1. 軟膏タイプ
  2. クリームタイプ

ローションやオイルよりも保湿成分の浸透性や乾燥を保護する機能が若干劣りますが、保湿成分と油分を含んでいるので、両方の特性を一度に塗布することができます。

正しい知識で差がつく保湿ケアのまとめ

保湿剤には、それぞれ得意とする役割があります。
自分の肌状態や目的に合った保湿剤を選び、正しく使うことが、肌トラブルを防ぎ、健やかな肌を保つための基本となります。

保湿剤のタイプごとの特徴を整理すると、次のように考えることができます。

肌の水分量を高めたい場合は、浸透性や保水力に優れたローションやミルクタイプが適しています。
肌表面からの水分蒸発を防ぎ、外的刺激から守りたい場合は、オイルやクリームタイプが効果的です。
慢性的な乾燥が気になる場合には、保水と保護の両方を備えた軟膏タイプやクリームタイプが向いています。

ただし、配合成分や油分量は商品ごとに異なるため、あくまで目安として捉え、自分の肌に合うものを見極めることが大切です。

また、保湿効果を高めるためには、使用する順番にも注意が必要です。
浸透性の高いローションから始め、次にミルク、クリーム、最後にオイルの順で重ねることで、水分をしっかり補いながらうるおいを閉じ込めることができます。

一方で、ニキビができやすい肌や皮脂分泌が多い肌の場合は、油分の多い保湿剤の使いすぎに注意しましょう。
皮脂が多い状態でさらに油分を重ねると、肌バランスが乱れ、トラブルを悪化させる原因になることがあります。

保湿剤の特性を理解し、肌状態に合わせて使い分けることが、毎日のスキンケアの質を高める近道です。

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