日焼け肌のゴワゴワを回復する正しいスキンケア方法

日焼けをした後の肌がゴワゴワとやけに厚ぼったく感じる事がありますが、それは紫外線によるダメージが原因と言われています。

紫外線を浴びる事で日焼けした肌は、肌細胞が破壊され乾燥している状態です。

乾燥した肌はターンオーバーが滞るため、本来なら自然と剥がれ落ちるはずの古い角質が何層にも重なってしまいます

その結果、皮膚が厚ぼったくゴワゴワとした肌触りになってしまうのです。

この角質層が厚くなってしまった状態を「角質肥厚」と言います。

角質肥厚になってしまった肌には様々な肌トラブルが起こりやすくなります。

  • 毛穴が深くなる事で目立ったり、角栓ができやすくなる/詰まった角栓が黒くなる
  • 毛穴が詰まってニキビになる
  • 肌荒れが目立って化粧がうまく乗らない
  • 肌がゴワゴワし、くすんで見える
  • 肌のキメが荒くなり、健康な状態の時よりも水分が蒸発しやすくなる

紫外線で焼けてしまった肌は乾燥するためターンオーバーが滞り、シミが排出されず色素沈着してしまったり化粧品の馴染みが悪くなってしまいます。

日焼けでゴワゴワになった肌のケア方法

日焼けでゴワゴワになってしまった肌に一番必要なのは保湿をすることです。

保湿というと、化粧水やクリームに比重を置きがちですが、実は肌の保湿ケアはクレンジングや洗顔にも重要なポイントがたくさんあります。

日焼け後のダメージ肌を回復する、保湿ケアのポイントをチェックしていきましょう。

クレンジング

クレンジングはとにかく刺激の少ないものを選ぶのが、保湿ケアの重要なポイントです。

ここで言う「刺激」は、合成界面活性剤が多く含まれているかどうかという事。

メイク落ちのいいクレンジングは、どうしても多くの合成界面活性剤を含んでしまいます。

化粧品に配合されている合成界面活性剤の多くは肌へ刺激が少ないものばかりですが、それでもやはり配合されている割合が低いほうが肌にとっては負担が少なくなります。

日焼けで敏感になっている肌には、合成界面活性剤が多くなりがちな

  • オイルクレンジング
  • 拭き取りタイプ(シートタイプ)
  • 水クレンジング

は避けて、合成界面活性剤が比較的少なく配合されている

  • ミルクタイプ
  • ジェルタイプ
  • クリームタイプ

のクレンジングを使うようにしましょう。

ウォータープルーフなど密着力の強いメイクを施すと、自然と刺激の強いクレンジングが必要になってしまいます。

紫外線などで肌が荒れている期間は密着力の強いメイクは避ける、という選択肢も視野に入れて肌のダメージ回復に努めましょう。

洗顔

クレンジング同様、洗顔も「どれだけ肌への刺激を少なく済ませられるか」がポイントです。

洗顔はスキンケアの効果を上げるために肌の余計な汚れを落とす他、角質肥厚になってしまっている場合、肌を厚くしている余分な角質を自然に落とすチャンスでもあります。

余分な角質を無理なく落とすのに向いているのが、弱アルカリ性の固形石けんです。

弱酸性の洗顔料とは違い、弱アルカリ性の固形石けんには不要な角質を柔らかくして自然に洗い流す働きがあります。

洗顔は必ず体温よりも低い温度のぬるま湯で、両手にたっぷりと泡立ててこすらず優しく洗いましょう。

長時間かけての泡洗顔は肌の必要な皮脂までも奪いかねませんので、泡洗顔は約1分以内と短時間におさめましょう。
さっと洗い流せる、泡切れのいい石けんを選んでください。

保湿

日焼けによる角質肥厚を改善するための保湿は、肌に水分を補給・保持してあげる事が最も重要です。

まずは、なるべく水溶性の化粧水や美容液を選びましょう。

選ぶ際にチェックしたいのが、保湿成分(ヒアルロン酸・コラーゲン・セラミド・エラスチンなど)が含まれているか、肌に刺激の少ない化粧水であるかという2点です。

乳液やクリームには角質を柔らかく保つ役割があるので、保水力の高い化粧水や美容液で十分に保湿した後に薄く塗るようにしましょう。

乳液やクリームなどは厚く塗ってしまうと思わぬ肌トラブルの原因になるので、塗りすぎには注意してください。

※日焼けをしてしまうと美白効果のある成分が入った化粧品を取り入れたくなりますが、ダメージを受けている肌には刺激になってしまうため逆効果です。
まずはシンプルに、保湿に特化した化粧品で肌の健康を回復してから美白効果のある化粧品を取り入れるようにしましょう。

紫外線ダメージによる日焼けのアフターケア

しっかり保湿をして健康を取り戻した肌は、自らの力でターンオーバーをして元のなめらかな肌に戻っていきます。

確実に地肌を健やかにするためにも、丁寧なケアを気長に続けましょう。

その他の気をつける事

日焼けでダメージを受けたゴワゴワ肌を治すため、肌の保湿以外に気をつける事は

  1. 新しい日焼けをしない
  2. 体内からも水分をしっかりと摂る

この2点です。

肌が紫外線でダメージを受けている時に新しく日焼けをしてしまうと、ダメージが回復しにくくなったり重篤化したりする場合があります。

外出するときの紫外線対策はいつも以上に万全を期しましょう。

日に焼けたくない人の、徹底・日焼け対策マニュアル【体の外から編】

また、新しい肌細胞を生み出す際に欠かせないのが水分ですが、水分は化粧水など体の外から摂っているだけでは不十分です。

水や食事などからとる水分量を、いつもより意識して増やすようにしましょう。

水分を取る時には、

  • ジュースやスポーツドリンク(糖分の取りすぎにつながる)
  • コーヒーや紅茶(カフェインの取りすぎにつながる)
  • 利尿作用のあるお茶(せっかく摂った水分が排出されてしまう)

これらは避け、白湯や水分の多い食事などから水分を摂るようにしましょう。

ピーリングやスクラブ、顔剃りのやりすぎは注意

角質がたまってゴワゴワしていると、どうしてもピーリングやスクラブ、顔剃りなどをしてしまいたくなる人もいますがあまりおススメはできません。

肌がゴワゴワしているという事は、肌が健康な状態ではないという事。

特に日焼け後の肌はダメージが蓄積され、過敏になっています。

市販のピーリング剤は、BHAやAHAなどの弱い酸で肌の表面を溶かして肌の表面を整えます。
スクラブや顔剃り、化粧水での拭き取りは無理やりに角質をこそげ取るようなものです。

健康でない肌に、力技で角質を取ることにはリスクが伴います。

角質ケアの直後は確かにツルツルになって気持ちいいですが、無理に角質を取った後の肌細胞は未成熟だったり、ダメージを受けていたりして普段よりも敏感な状態です。

力技で古い角質を落とす際には、

  • やりすぎない事
  • アフターケアを念入りにする事
  • 紫外線にいつも以上に気をつける事
  • できるだけ専門の機関で専門医と相談しながら行う事

を心がけましょう。