紫外線の影響を受けやすい肌・受けにくい肌

日焼けをしやすい・しにくいの違いは、その人が持つメラニン色素の割合で決まってきます。

一般的に黒色メラニンと言われるユーメラニンの割合が高ければ高いほど日焼けによるダメージは起こりにくく、赤褐色メラニンのフェオメラニンの割合が高いほど日焼けが深刻な被害となることが多いとされています。

黒色のユーメラニンは紫外線をブロックしてくれる一方、赤褐色のフェオメラニンは紫外線を受けることで光発ガンをもたらす場合があるからです。

黒色人種など、地肌が褐色の人はユーメラニンの割合が高く、白色人種など地肌が淡い色をしている人はフェオメラニンの割合が高い中、日本人に多い黄色人種では3つの肌タイプに分けることができます。

日本人に多く見られる肌、3タイプ

日本人の多くはユーメラニンの割合が優勢ですが、フェオメラニンとのバランスの関係で日焼けの症状は3つの肌タイプに分かれています。

1)日焼けをすると肌が赤くなるが、黒くはならない

日焼けをした際にすぐに肌が赤くヒリヒリと炎症を起こす状態になり、その後の肌は黒くならない肌タイプの人はユーメラニンの割合が低いと言われています。

ユーメラニンの割合が少ないと紫外線を浴びても黒色のメラニン色素が生成されにくいため、紫外線が直接当たった肌が赤く炎症を起こすような日焼けが起こりやすいのが特徴です。

また、メラニン色素が生成されない為、肌が全体的に浅黒くなることが少ないとも言われています。

一見シミなどと無縁の白い肌のように見えますが、メラニン色素の防御壁がない分肌の深部まで紫外線がダメージを与えてしまっているため、長い目で見ると一番美容や健康の被害にあう可能性が高いのもこの肌タイプの特徴です。

光老化とも言われる、紫外線ダメージが蓄積した結果のシミやシワ、光発性のガンや皮膚病などに一番気をつけかなければいけません。

2)日焼けをすると肌が赤くなった後に、黒くなる

日焼けをすると肌に赤い炎症が出た2〜3日後から肌が黒くなるタイプは日本人で一番多く、全体の約7割がこのタイプであると言われています。

まず日焼けをすると紫外線が当たった部分が赤くヒリヒリと炎症を起こし、2日ほど続きます。
炎症が治まると同じくらいから肌が浅黒く変化していきます。

これは、ユーメラニンも適度に保持していますが、フェオメラニンの割合が依然として高いため。

メラニン色素で黒くなった肌はターンオーバーが正常な肌であれば1週間ほどではがれ始めます。
紫外線のダメーシで極端に乾燥した肌は、剥がれる時に負担がかかるので十分に保湿していくことが大切です。

3)日焼けをするとあまり赤くならないが、黒くなる

日焼けをするとほとんど赤くならないが、肌は黒くなるタイプはユーメラニン量が比較的多いタイプといえます。

赤くなったりヒリヒリとした炎症は起こりづらいですが、肌タイプ1・2と同様に紫外線は肌に降り注ぎ、ダメージを起こしています。

また、赤く炎症を起こす段階がほとんど現れないため紫外線を浴びていることに気づきにくいのもこのタイプ。

ふと気づいた時には全体的に肌が浅黒くなってしまっているということが多いので、美白を目指したい方はその日の気候や場所に合わせての事前準備が重要です。

 

どの肌タイプにも共通して言えるのは、紫外線を浴びた時の肌の反応は違えど紫外線は等しく肌の細胞を壊し、ダメージを与えているということ。
そのダメージは蓄積されて未来の自分の肌に、顕著に現れるということです。