肌の『乾燥』って、結局どういう状態?

「お肌の乾燥が気になる」という悩みはよく耳にしますが、
肌の『乾燥』とはどういう状態でしょうか。

触るとなんとなくカサカサ、パリパリしている、肌がビンっと引っ張られている感じがする、
白く粉をふいたようになる……という経験をしたことがある方は多いと思いますが、
その時の肌の状態が具体的にどうなっているのかを説明するのは意外と難しいものです。

乾燥した肌の状態

肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層から構成されていますが、
肌が乾燥した時に一番目に見えてわかりやすく症状が現れるのが、3つの層の一番外側の「表皮」です。

表皮の厚さはわずか0.2mmほどで、その表皮も
・角質層
・顆粒(かりゅう)層
・有棘(ゆうきょく)層
・基底(きてい)層

の4つの層から成り立っています。

健康な肌は、このうちの角質層に20〜30%ほどの水分が蓄えられていますが、
角質層の水分量が10%を下回ると、肌が乾燥している状態です。

角質層に蓄えられた水分量が多いか少ないかは、
肌の調子がいいか悪いかの実感に直結する大切なポイント。

角質に水分をしっかりと蓄えられていると、
肌ざわりがなめらかになったり化粧が綺麗にのったりといった実感だけでなく
肌のバリア機能が正常に働くため、紫外線や細菌など外部からの刺激を抑えたり
肌内部のうるおいををキープし、肌の健康を維持してくれます。

また、角質層は皮脂などの油分と水分がごく薄いミルフィーユ状に重なったラメラ構造を
角質間細胞脂質(セラミドなど)が形成することで水分が保たれます。

つまり角質に水分を保持するためには、水分の他にも皮脂などの脂質やセラミドなどの
角質間細胞脂質も必要なのです。

そして「肌が乾燥している」ということは「肌のバリア機能が壊れてしまっている」ということ。

肌のバリア機能が壊れると、様々な肌トラブルが起こります。

肌が乾燥すると起こりやすくなる肌トラブル

肌の乾燥はほぼすべての肌トラブルの原因になったり、悪化させる要因になったりします。

  • 肌の炎症がおきやすくなったり、かぶれやすくなったりする
  • 皮脂の過剰分泌、肌のテカり、化粧崩れ
  • 敏感肌ですぐに肌が赤くなってしまう、かゆみが出やすくなる
  • 肌の色が暗くくすむ
  • ニキビができやすく、治りにくくなる
  • 角質肥厚(かくしつひこう:乾燥でターンオーバーが滞り、角質が厚くなること)でゴワゴワ、ガサガサに
  • シミができやすくなる、薄くなりにくい
  • シワが増える、シワが深くなる
  • 皮膚表面がひび割れてしまう

など、肌の乾燥は様々な肌トラブルと誘発してしまいます。

一見、乾燥とは関係がなさそうな皮脂の過剰分泌やシミなども乾燥が原因だったりするので、
何か肌トラブルがあった時にはまず最初に肌の水分不足を疑ったほうがいいでしょう。

肌が乾燥する主な原因

肌が乾燥する原因には様々なものがあります。

  • 気候(気温・湿度)
  • 紫外線
  • 加齢
  • ストレス
  • 体調不良
  • 栄養(ビタミン)不足
  • などが主な原因として挙げられます。

それぞれの原因がどういった過程で乾燥につながるかは、原因によって異なってきますが、
こういった外的要因・内的要因から肌の水分保持力が下がることで、乾燥を招いてしまうのです。