ストレスによる肌荒れ対策 3つのアプローチ

ストレスって?何がいけないの??

ストレス社会と言われる今日。

ほとんどの方が、ストレスは肌に悪影響だということを知っているかと思います。

ですが、「ストレスとは何か。説明してください。」と言われて、すんなり答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか?

ストレスとは、医学的・生物学的に「外部からの刺激によって生体に現れた歪みや変調」のことを指します。

肌は外部環境からの刺激に対して一番表面で対応する臓器なので、

  • 生理的ストレス(暑さ/寒さなど)
  • 化学的ストレス(有害物質など)
  • 生物学的ストレス(ウイルス/細菌感染など)

上記3つに対しては、バリア機能やスキンケアをはじめとする様々な方法で対処ができています。言い換えれば、外部環境からのストレスに対しては肌は「強い」のです。

一方、精神的ストレスが強度にかかるなどといったことが慢性的に続くと、自律神経やホルモンバランスの乱れ・活性酸素(フリーラジカル)の発生が影響し、肌のバリア機能や水分保持機能が低下します。

すると、

  • 全身の血流の循環障害が起こり、体温・肌の潤いが低下。乾燥肌になる。
  • 白血球の1つである、顆粒球が増加し、化膿性の炎症が起こりやすくなる。
  • ニキビができやすくなくなる。

などの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。

大きなストレスはできるだけ小さくする。小さなストレスは慢性化させないことが重要です。

 

上手なストレスケアで肌荒れ対策を

ストレスはこまめに発散、分散する

ストレスの解消にはその元凶と向き合って解決することが一番ですが、なかなか難しいもの。ならばせめて、日頃から少しずつ発散、分散させる必要があります。
スキンケアにも直接関わってくる方法は、睡眠や運動など心と体をリラックスさせるものがいいでしょう。

リラックスができると副交感神経が優位になるのでスムーズに眠りに入ることができます。
就寝前のスマホやテレビなどの電子機器の使用は、交感神経を刺激してしまうため避けて、読書やストレッチ、アロマなど、自分のお気に入りのリラックス法を1つ持てるようにしてみましょう。

また、寝る1時間前に入浴で体を温めておくと、質のいい睡眠が取れます。
入浴時間は長ければいいというものでなく、入浴時間が長すぎると保湿に必要な皮脂やセラミドまでもお湯に流れ出てしまいます。
体が温まったと感じたら、適度なところで上がりましょう。
全身浴は効率よく体を温めてくれます。
半身浴をする場合は、肩を冷やさないようにタオルをかけるなどの工夫をしてください。
どちらも熱めの温度はNG。
38〜40℃くらいを目安に、42℃以上は避けましょう。

人はストレスを感じると体温が下がってしまいます。
体温が低下すると、新陳代謝が正常に行われず、溜まってしまった古い角質が肌トラブルの原因になります。
ストレスによって低下した体温を上げるには運動も効果的です。
体を動かすことで血流の促進を促し、体温の上昇を助けます。

ストレスから起きる肌荒れを緩和してくれる食材/栄養素

「ストレスには甘いもの」と言ったりしますが、実はこれ、正しくはありません。
糖分は摂取の方法によってはストレスを増幅してしまう可能性もあります。

人はストレスを感じると、たんぱく質やミネラルを普段よりも消費します。
たんぱく質が不足すると、神経の働きがにぶり、精神が安定しづらくなるため、余計にストレスを感じてしまうなど負の連鎖に。

ストレスを感じた時は、良質なたんぱく質をとるように心がけましょう。
ストレスを感じると、たんぱく質が真っ先に消費されます。脂質の取りすぎは望ましくないので、赤身のお肉やお魚を食べましょう。

たんぱく質の吸収を助けるために、ビタミンCを同時に取ると効果的です。
ビタミンCには活性酸素を除去してくれますし、抗酸化作用もありますので、スキンケアにも直結する栄養素です。
積極的に摂取しましょう。

ビタミンCが多く含まれている食材には、ゆずやアセロラ、レモン、赤ピーマンなどありますが、量を食べようとすると難しいですよね。
意外にも、パプリカやゴーヤなどもビタミンCが豊富なので、たくさん摂取したい時にはオススメです。

ビタミンCが多く含まれている食材

⇒赤ピーマンやパプリカ、ブロッコリー、アセロラ、柿、のり、緑茶など

ビタミンCは体から排出されやすいので、定期的にサプリで補給するのもいいですね。

その他のストレス対策に有用な栄養素

  • ビタミンB群……精神安定を促し、セロトニン(幸せホルモン)を活性化させる

⇒レバー、貝類、マグロ、カツオ、バナナ、大豆製品など

  • ビタミンD……女性ホルモンの減少を補い、抗うつ効果がある

⇒サバ、サケ、マグロ、きのこ類、チーズ、レバーなど

  • ポリフェノール……抗酸化作用、ストレスへの抵抗力を高める

⇒ココア、大豆、赤ワイン、チョコレート(カカオ分が高いもの)、りんごなど

ストレスで荒れてしまった肌へのケア

ストレスで肌が荒れてしまった時には、通常のスキンケアをいつもより丁寧に行うことが大切です。

【クレンジング】
シートタイプ/オイルタイプのクレンジングは刺激が強いものが多く、肌荒れを悪化させてしまいます。
ジェルやミルクなど、マイルドなもので丁寧にメイクをなじませ、しっかりと洗い流しましょう。

【洗顔】
洗顔には界面活性剤が含まれていないものが望ましいです。
フォームタイプや、泡で出てくるタイプには界面活性剤が多く使われていることがあります。
また、粉末タイプは泡立ちが難しいものもありますので、固形の石鹸がオススメです。
いずれにせよ、泡立てる時には泡立てネットを使い、固すぎない水分を多く含んだ泡で優しく洗いましょう。

【保湿】
保湿は特にしっかりと、パタパタ叩くのではなく手のひらで包み込むようなハンドプレスが、刺激も少なく水分の浸透にも効果を発揮します。
肌が荒れると、アレもコレもといろいろ塗りたくなりますが、弱った肌には栄養過多でかえって刺激になってしまうことも。
水分をしっかりと保持してくれる美容液などのシンプルなケアでお肌が本来持つ力の回復を待ちましょう。

【メイク】
荒れてしまった肌はバリア機能が低下している状態で、紫外線に過敏になっています。
荒れた肌にメイクするなんて……と思いがちですが、メイクよりも紫外線の方が荒れた肌にはダメージが大きいです。
刺激の少ない日焼け止め(SPF値は低めで、プラセンタなどの肌の治癒力を高める美容成分が配合されていればなお安心です)を使用し、水溶性で刺激の少ないファンデーションや、軽めのパウダーファンデなど、強いクレンジング剤を使わないで落とせるメイクで紫外線をバリアしましょう。
とくにルースパウダーには紫外線を散乱させる効果がありますので、こまめに塗り直すといいですね。

油性のリキッドファンデーションやウォータープルーフのクリームファンデーションなどは、肌荒れを悪化させますので避けたほうが無難です。

まとめ

『ストレスの発散/分散』『ストレスケアに良い栄養』『肌荒れした時のスキンケア』について書きましたが、いざストレスで肌荒れを起こしてしまった時に、

「リラックスしなきゃ」
「早く寝なきゃ」
「アレを食べなきゃ」
「丁寧に保湿しなきゃ」

……なんて考え始めると、余計なストレスになりかねません。

お肌にとって損になるようなことは1つもないので、日頃から少しずつ意識して、生活の一部にしてしまうのが理想的です。