小じわ対策に必須 これさえあれば小じわが解決する2大化粧品

小じわは年齢に関係なく現れる!?

小じわや細かな「ちりめんじわ」は年齢に関係なく、どんな年代でも誰にでも起こりうる悩みです。

小じわができてしまう主な原因は、

  • 肌の乾燥
  • 日焼け(普段から浴びている生活紫外線を含む)
  • 寝不足(生活習慣の乱れ)

などです。この原因はどの年代にも当てはまります。

また、小じわが特に現れやすい箇所は口の周り・口元・目元・目尻など。顔の皮膚が薄く、皮脂腺が少ない箇所に現れることが多いです。

加齢とともに小じわの深さや範囲は増え、ケアを始めてから消えるまでの時間もかかりますが、どの年齢でも早めの対策が重要になります。

次項では、小じわ対策に必須な化粧品をご紹介します。

小じわ対策に必須な2大化粧品

小じわ対策に必須な化粧品は、大きく分けて2つ。肌を保湿させる化粧品と、紫外線から守る化粧品です。
小じわ対策の化粧品を考える上で、この2つはどちらも欠かせません。

では、それぞれどのような化粧品を選べばよいのか、まずは1つずつみていきましょう。

小じわのケアに最適な化粧品

小じわができてしまう肌に足りないのは、『潤い』です。

肌は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどによって潤いやツヤ・ハリを保っています。肌内部にあるヒアルロン酸やコラーゲンなどは、紫外線や外気の乾燥、加齢などの影響を受けて減少してしまいます。

減少してしまう潤いのモトを補う役割を果たす成分が、主に以下の3つです。

  • ヒアルロン酸
  • セラミド
  • NMF(天然保湿因子)

この3つの成分は皮膚の組成成分で、多くの化粧品に保湿成分として配合されている場合もあります。

元々皮膚に存在し、ハリや潤いをもたらすこれらの成分は、皮膚の外側から化粧品で補うことができます。
小じわやちりめんじわは、皮膚内のこの3つの成分の不足が原因で乾燥している可能性もあります。

上記の3つの保湿成分は、それぞれ役割が異なります。


肌に水を抱え込む働きをする「ヒアルロン酸」

1gに6リットルもの水を抱え込むことができます。
眼球の潤いや関節のサポート的役割も果たす、人体にとって必要不可欠な成分です。

肌の細胞の層に水を挟み込む働きをする「セラミド」

表皮の角質層内で層をなしている細胞間脂質に水分を挟み込んでいる成分です。
保水しつつ肌内部の水分が蒸発するのを防いだり、外からの細菌や刺激などの外敵から守るバリア機能も果たしています。

水分を吸着して抱え込む働きをする「NMF」

皮膚の外側の水分を吸収して、角質層内の水分を保持させる成分です。
部屋などが乾燥していると水分を吸着できず、肌が乾燥します。

アミノ酸で構成されているため、NMFとアミノ酸の両方が配合されていることが重要です。


これら3つの保湿成分は、化粧水・乳液・美容液・保湿クリームで取り入れることが可能です。
セラミドは水には溶けない脂溶性のため、乳液・美容液・保湿クリームで取り入れるのが無難です。

乾燥している箇所や小じわが目立つ箇所を重点的に保湿するよう化粧水や美容液で肌を潤し、乳液や保湿クリームで保湿成分の蒸発を防ぐようにしましょう。


その他に、保湿効果のある成分として「コラーゲン」や「ビタミンC誘導体」などをよく耳にします。これらは保水性というよりも肌に弾力性を与えたり、タルミなどが原因の深いシワなどに効果を発揮する成分です。

これらは小じわにも有効ですが、ほうれい線などの深いシワができてしまった場合の有効成分としておさえておきましょう。

小じわを予防する化粧品

小じわやちりめんじわができてしまう乾燥肌の原因の1つは、『紫外線(光老化)』です。

太陽から降り注ぐ紫外線には、UV-AとUV-BとUV-Cの3種類あります。この内、最も危険なUV-Cはオゾン層で守られるため、私達のもとまでは届きません。

肌に到達するUV-Aは生活紫外線と呼ばれ、普段から一年中浴びています。同じく肌に到達するUV-Bは真夏などに浴びて肌がヒリヒリと炎症を起こした状態になる、強い日差しです。

UV-AはUV-Bを浴びた時よりも、表面上は一見ダメージをあまり感じられません。
しかし肌の内側では、表皮までしか到達しないUV-Bと比べてUV-Aは真皮層まで到達しており、真皮のコラーゲンやエラスチンを生成する働きにダメージを与えています。

生活紫外線によるダメージで肌内部のコラーゲンやエラスチンの生成機能が低下すると、肌にツヤやハリ、潤いが失われて乾燥肌となります。
乾燥や小じわ、ちりめんじわの予防に紫外線対策は重要と言えます。

しかし紫外線を浴びないようにすることは生きていく上では不可能なので、日焼け止めの塗布が必要不可欠となります。

夏日など強い日差しの時以外は比較的に和らぐUV-Bに対し、UV-Aは季節関係なく一年中変わらず浴びるものなので、日焼け止めも一年中塗布することが望ましいです。

日焼け止めのPAとSPFの違いは?

日焼け止めに記載されている「PA++」「SPF30」などの表示は、紫外線を防ぐ度合いを示しています。

「PA」はUV-Aを防ぐ大きさを示します。
「+」の数が多いほど、UV-Aを防ぐ度合いが強くなります。

「SPF」はUV-Bを防げる時間の長さを示しています。
SPF1は日焼けを20分防げるという意味になります。
「SPF20」という表記の場合、20分×20で400分(およそ6時間40分)防げるということになります。

SPFは防げる時間の指標ですので、値が大きければ大きいほど良いとは限りません。

SPF値が高いほど、日焼け止めに配合される成分は強くなります。強い成分は肌に優しいとは限りません。SPF値が高いほど肌に負荷がかかり、肌の乾燥をかえって招いてしまう場合もあります。

日常で使用する日焼け止めの目安としては、「PA++」「SPF15〜20」ぐらいまでで十分です。

小じわ対策の効果をより高めるに

小じわ対策にいくら高額な化粧品を揃えても、普段のお手入れ方法などに間違いがあれば折角の効果が期待できません。

メイク落としには小じわを招く落とし穴が

クレンジング剤のタイプや使い方によっても、肌が乾燥しやすくなったり、小じわの悪化を招くものがあります。

クレンジングは肌の上のメイクなど「油性」の汚れや毛穴などに詰まった汚れを浮かせて落とす役目をしています。

洗浄力の高いクレンジングのタイプは主に、オイルタイプ・拭き取りタイプ(シート状など)・リキッドタイプなどがあります。
他のクレンジングタイプと比べて濃いメイク汚れを比較的素早く落とせますが、その変わりに脱脂力と摩擦を必要とするので、乾燥しやすく、肌に直接刺激を与えやすいものになります。

摩擦があまりなく、比較的に低刺激で落とせるタイプに、ミルク(乳液)・ジェル・クリームがあります。洗浄力はオイルや拭き取りなどのタイプよりも劣ると言われますが、使用方法さえ守れば大抵の通常メイクは落とせます。

上記のタイプは脱脂力も低いので乾燥も少なく、小じわ悪化のもととなる擦り洗いをする必要があまりありません。

また、クレンジグ剤を肌に乗せてから洗い流すまでの時間が使用方法より長くなると、必要な皮脂までも洗い流してしまいます。

小じわの大敵、「肌が乾燥しない」「摩擦のない」低刺激なタイプのクレンジングを選び、使用方法は必ず守るようにしましょう。

洗顔のやり過ぎは要注意

皮脂が気になるからと、1日に何度も洗顔をすることは、小じわを招く大きな要因になります。

洗顔をやり過ぎると、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
必要な皮脂を洗い流すと、途端に肌は乾燥します。

また、熱い湯で洗顔をするのも、必要な皮脂を洗い流すのでNGです。

洗顔は多くても1日朝晩の2回。洗顔剤が残らないよう、ぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。

正しい洗顔方法が肌トラブルを解決。美肌に導く3つのポイント。

ゴシゴシ洗いや独自の美顔マッサージは要注意

小じわができたり悪化してしまうもう1つの原因に、
圧をかけた顔のマッサージがあります。

クレンジング剤を塗布したり、洗顔や化粧水を塗り込む時、マッサージするようにしていませんか?
ゴシゴシと肌の上に圧をかけてケアしていませんか?

顔の皮膚上に摩擦をかけることは、小じわを作る要因になります。

以下のポイントを押さえて、必要以上に肌をこすったりしないよう注意しましょう。

  • クレンジング剤を乗せる時は皮膚の上に置くよう、手のひらと肌との接触は必要最低限にする。
  • 洗顔はたっぷりの泡で肌の上を転がすように。手のひらで肌に直接摩擦をかけないようにする。
  • 化粧水などを塗布する際は皮膚をなるべく動かさないよう、手のひらで肌に押さえつけるように馴染ませる。

さいごに

シワの種類は小じわやちりめんじわの他にも、表情じわや真皮じわなどもっと深いシワがあります。

表情じわは眉間や額などに見られる、顔の筋肉を使うと現れるシワです。真皮じわはほうれい線や頬や首のたるみなど、深いシワです。

小じわやちりめんじわは表情じわ・真皮じわと比べると、肌の表面の乾燥やターンオーバーなどが原因なので、比較的に軽症の部類に入ります。

保水力に優れた化粧品と紫外線対策の日焼け止め。この2つの化粧品は小じわやちりめんじわの対策に欠かせないアイテムです。

それにプラスして、普段から正しい洗顔・お手入れを心掛けることが、化粧品の効果をより高めて小じわ解消への近道になります。

小じわやちりめんじわが悪化して深いシワになってしまわないよう、早めの対処と日々のお手入れでしっかり予防しましょう。